ドラッグストア店員Aさんの証言閉店時間も迫った午後10時前、しゃがんで化粧用コットンなどを補充していたら、棚の裏から男性二人の声がしてきたんです。
アホみたいな販促ソングがいつものように流れていましたが、真裏だったせいか、その二人の声はよく聞こえてきました。
「何見てるん?柿渋?」
若い男性らしき声が降ってきました。
「ほんまに効くんかな?と思てな」
答える声は、激渋低音ボイスでした。や、あの、柿渋に引っ掛けたワケではないですよ?
激渋低音ボイスの男性は初老なのだと想像しました。裏側はボディソープの棚で、そのボディソープは、加齢臭に特化した商品なのですから。
二人でラベルを眺めておられたようで、あーだこーだ仰ってましたね。聞きながら微笑ましいと思いました。
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