新体験展行ったよ柴家がうれしかったなぁ
あの怖くて辛い、小さな子供にとって悪夢のような8年間はなかったんだ…って
八戒ちゃんにとってもゆずはちゃんにとっても、そしてお兄ちゃんにとっても。
お兄ちゃんは8歳でお父さんにならなくてよかったんだし、ゆずはちゃんもはっかいちゃんも暴力に晒され続けることはなかったんだ…って嬉しかったです。
子供にとって、人間にとって、日常的に暴力に振るわれるということがどれだけ尊厳と人格をすりつぶされてしまう事かって。
それがなくて、柴家の三人はお父さんの育児放棄はあれどもお互いを食い合うようなことにならなかったのがうれしい〜

そんでたいじゅくんとはっかぃちゃんがちゃんと喧嘩できる関係性なのも
ゆずはちゃんとたぃじゅくんとみつやくんと三人だと兄姉がデレてしまって三ツ谷くんが結果的に一番きびしくなっちゃったも嬉しい☺️

新しい目標　日がゆっくりと沈む暑い季節。今日もフィガロは来慣れた家のインターホンを押す。

　週に一回、夕方から夜の二時間。来年大学受験をするファウストの家庭教師になって二年ほど経った。
　明るい彼の母に出迎えられ、フィガロはいつも通りの温和な笑顔を浮かべた。ファウストは無表情のままだが、いつだってフィガロが来たら彼の部屋から降りてくる。
　最近暑いですね、なんて雑談をしながら手を洗い、ファウストに連れられて二階へ。扉を開ければ、ひんやりとした風に体が包まれた。
　奥の長机の上には参考書とノートがデスクに広げられている。そして机の下にしまわれた回る椅子の隣には、いつもフィガロが座る背もたれのある椅子が置かれていた。