（燭へし）最後の花火　ドンと腹にまで響くような音がして、山の向こう側の空が明るくなる。坂をのぼるとさすがに汗が流れ、夏の名残がわずかに残る空気がじとりとまとわりつく。
　ここに来るのも５年ぶりか。
　学生のころに比べて体力は落ちたのか、わずかに息を切らしながら光忠はふと思い出す。
　夏の終わりのわずかに涼しい
　風と、夜空を照らすわずかに欠けた花火。
　こっち側だと全部は見えないんだ。
　だからあまり人がいない。内緒だぞ。
　初めて一緒に見たときにそういって悪戯っぽく笑った長谷部の顔を思い出す。
　君はいまどこでこの花火を見ているの。
　足を進めてほかのだれかと花火を見上げる長谷部がいたら。
　思わず足がすくむ。
　もしかして、まさか、それでも。

渡愿之殿（R）简介：一次山中除灵小记，以及其后的夏夜私语。

说明：妖怪paro，背景与原作近似，茂灵都有该世界观下的特殊设定，大致是人类茂x狐狸灵，1630。

1w剧情+1.3w车，请务必阅读文前预警注意避雷。

R向预警：
双杏，兽耳兽尾，几句话的人型x狐狸的边缘杏行为暗示，大量下品车梗。








（1）

清晨山林间还带着夜雨后的潮气，路人行过，在小径上踩出一串略带回音的石木声。如果踩进石板之间，木屐齿会微微陷入土中，抬起后留下浅浅凹痕，然后土壤渗出水珠，聚成小小的水洼，露珠一样的灵体从清透水面浮起，像逆向的雨滴缓缓上升。

随着前行，影山茂夫背后的小径下起了一场飘往天空的雨。

感受到空气扰动，本该在夜间出没、清晨蛰伏的族群悄然浮现，从树梢叶底开始探听窥视。它们越聚越多，惊飞了晨起的鸟。无风时山林依然摇曳，从无数形状各异的瞳孔中落下的视线逐渐沉重，最终鲜明到了无法忽视的地步。