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    RonNatsume888

    @RonNatsume888

    @RonNatsume888 のなんかやばそうなもののゴミ箱。画質は度外視。備忘録。
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    ラストランは見れませんでしたが、直前の勇姿は見れました。ああ、またひとつ交代してゆく…

    さよなら、またあえるひまでさよならさよなら

    2024年6月3日
    15:44

    「ドクターイエロー、運行停止が決まったって聞いたかい?リュウジくん」

    不意の一言に、一瞬自分の時間が止まる。声の先に目線を向けると、そこには父のように見守ってくれていた人物がいた。
    「もう、そんな時期なんですか。シンカリオンの運用もまた変わりますね」
    あくまでも、冷静に返す。
    「そうだね。ちょっとさみしくなるね。今まで名古屋支部にはシンカリオンはふたつあったから」
    「そうですね…このことはシマカゼには?」
    お別れを告げないといけないのは自分だけじゃない。後輩もだ。そう思うと同時に返事がくる。
    「これからだよ」
    「では、俺からシマカゼには伝えます。あとはそうだな…ハヤトとセイリュウは自力でラストランの最前まで来そうだな…」

    「じゃあ、シマカゼくんによろしくね」
    「はい」
    超進化研究所のジャケットが重く感じる。これで、「父親」に直接関係するものを無くすのは2度目だ。正確には、完全になくなるのは死以外では初めてかもしれない。
    後輩に全て譲ったつもりだったのに、まだまだ現役の考えがあった自分に驚いた。
    「500系こだまも、ドクターイエローも、お疲れ様ってやつか」
    つぶやいた一言は、かつての恩師と愛機をいたわるような言葉だった。自分でも驚いてしまう。

    交代はこんな静かな形でちょうどいいのだ。疾風のように駆け抜けるのはもう、良いのだ。
    強がりにも近いそれを抱えて、未来に向けた一歩を踏み出した。
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