少女と仔竜と夜咄と。 ──とある日の黄昏時、島の艇着き場には中型の騎空艇が停泊していた。
停泊している艇……『騎空艇グランサイファー』には夕刻を迎え依頼を終えた団員達が続々と戻って来ている。
タラップを登った各々は、そのまま甲板で雑談を始める者、我先にと自室へと直行する者、夕餉を食べに食堂へ向かう者、艇内の倉庫や指定場所へ荷物を運ぶ者、そして依頼の報告をしに『[[rb:団長の部屋 > ・・・・・]]』へと向かう者がいた──。
「『崖崩れ被害の救援要請』とこの5件あった『魔物討伐依頼』はよろず屋さん経由で来たやつだから明日まとめて報告に行って報酬は行ってくれた皆に分配して……『物資の調達』は備蓄食糧の買い出しと素材集めだったから騎空団資金の方から皆に報酬を……まず帳簿の方に書いて──」
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