少女と仔竜と夜咄と。 ──とある日の黄昏時、島の艇着き場には中型の騎空艇が停泊していた。
停泊している艇……『騎空艇グランサイファー』には夕刻を迎え依頼を終えた団員達が続々と戻って来ている。
タラップを登った各々は、そのまま甲板で雑談を始める者、我先にと自室へと直行する者、夕餉を食べに食堂へ向かう者、艇内の倉庫や指定場所へ荷物を運ぶ者、そして依頼の報告をしに『団長の部屋』へと向かう者がいた──。
「『崖崩れ被害の救援要請』とこの5件あった『魔物討伐依頼』はよろず屋さん経由で来たやつだから明日まとめて報告に行って報酬は行ってくれた皆に分配して……『物資の調達』は備蓄食糧の買い出しと素材集めだったから騎空団資金の方から皆に報酬を……まず帳簿の方に書いて──」
日が完全に沈み藍色の空に星と月が燦然と輝きを放っていた頃。グランサイファーの一室では金糸の髪の少女がひとり、机に向かって複数の紙とにらめっこを繰り広げていた。
少女はこの騎空団の団長、ジータ。先程団員達から報告を受けた本日の依頼に関する情報整理や帳簿付けといった事務作業に絶賛大苦戦中である。
と言うのも常時はこういった業務を担当してくれる団員が複数人居るのだが担当者不在時はこの様に団長であるジータが率先してやる事になっており、しかし不得意な作業を前に彼女は非常に手間取っているのだ。
手にしたペンで時折頭を小突きながらも真新しい紙にメモを取りアレはソレでコレはアレで……といつもは花が咲いた様に笑うその可愛らしい顔を顰め、眉間に皺を寄せムムムム~と唸っている。
「オイオイすっげぇ険しい顔になってるぞ、ジータ」
「……あれ? ビィ? ルリア達と先に晩御飯食べに行ったんじゃ……」
机に向かいっきりのジータの側にいつの間にやら居た相棒である赤い仔竜……ビィの姿にジータは驚きつつも彼が手に持つ『お盆』と肩から掛けてる『筒』、そしてその小さな脚で器用に掴んでいる『籠』に目が行った。
「サンドウィッチ……と珈琲?」
籠には食べやすいサイズに切られたバケットに野菜やハムやチーズやフルーツの挟まった様々なサンドウィッチ、お盆には二つのカップと砂糖とミルクの入った容器、肩から掛けてる筒には珈琲が入っている様だ。
「お前この調子じゃ晩飯食いっぱぐれちまいそうだろ? だから食堂でローアイン達に頼んで軽食作って貰って喫茶室でサンダルフォンに珈琲のテイクアウト頼んで来たんだぜ」
ついでにオイラも晩飯は部屋でお前と食べようと思ってな~とビィは笑う。
顰めっ面だったジータもそんな相棒の気遣いに嬉しくなり思わずガタッと椅子から立ち上がる。
「ありがとうぅ~! ぜんっっっっっぜん片付かなくていつ切り上げようか悩んでたところだったし正直もうお腹ペコペコで頭もあまり回らなくて……」
「そんな事だろうとは思ってたぜオイラも。さぁ、一旦机片付けて晩飯にしようぜ!」
ビィに急かされジータは机に広げた書類やペンを急いで片付ける。
先程まで乱雑に書類が広げられていた机の上には花柄の可愛らしいランチョンマットが広げられ、色とりどりのサンドウィッチと珈琲の入ったカップが二つ。ジータは椅子に、ビィは机の上の敷物に座ると二人は手を合わせて『いただきます!!』と元気よく言う……とジータはハムとチーズのサンドウィッチ、ビィは林檎と蜂蜜のサンドウィッチを真っ先に手に取り同時に頬張る。
「美味しい~~~~」
「うめぇな~急に頼んだってのに二つ返事でこんな旨いサンドウィッチ作れちまうローアイン達ってすげぇよなぁ」
「うん、明日ローアインさん達にお礼言わなきゃだね!」
グランサイファーのキッチン担当であるローアイン達はそのチャラ男っぷりからは想像も付かない程の料理スキルと手際の良さを誇る凄腕だ。団員達に合った料理の提供から今回の様に急な軽食依頼までそつなくこなせるのだから本当い凄いなぁとジータはサンドウィッチを食べながら考える。
サンドウィッチを一つ食べ終わると二人はまたも同時に珈琲の入ったカップを手に取りまずはミルクも砂糖も入れずにそのまま飲む。
「珈琲が身に染みる~ ……でもちょっといつものと違う?」
いつも喫茶室でサンダルフォンが入れてくれる珈琲との違いに気付きジータは不思議そうに珈琲カップを見つめる。
「あ~それなぁ、一応もう夜だからカフェイン控え目? だかの珈琲にしたとかなんとか言ってたなサンダルフォンの奴」
小難しい事言っててよくわからなかったけどよぉとビィは呆れる。島を落とそうと大暴れしていたかの星晶獣も今では騎空艇の一室を喫茶室にして団員達に珈琲を振る舞っている。
珈琲好きが故に何かと固執していたが最近は柔軟になりつつあり、喫茶室には幼い団員達も遊びに行く様になったのもあってかメニュー開発の研究に日々奔走している。天司長としての役目も並行しているのだから凄いなぁとジータは珈琲をもう一口そのまま飲むと『うん、美味しい』と笑みを溢す。
「サンダルフォンも喫茶室の店主が板に付いてきたなぁ~ あはははは……」
そう笑い飛ばしたかと思えば途端にスンッとジータは真顔になりカップの珈琲を見つめる。
「まあこのままだと徹夜コースな気がするからカフェイン控え目でも珈琲は有難いね、このままブラックで頂こう。あとサンダルフォンにも明日お礼言いに行かなきゃだね」
「徹夜にならないように頑張れよそこは」
ビィは自身の珈琲にミルクと砂糖を加えながら相棒をそう嗜める。
そんな図星発言にジータは『うっ』と唸るとビィから目を逸らし再び手に持つカップの中の暖かい珈琲に視線を落とす。
「いや~まあうん、そうなんだけどさぁ」
ジータは歯切れが悪そうに言うとそのまま視線をカップに向けながら続ける。
「私、そもそも座学とかじっとしてるの苦手だしやっぱこう言う事務作業的なのって全然慣れないな~って常々思てるんだよね」
『あ、でも大事なことだってのはわかってるよ?』とジータは付け加える。
そんな相棒を横目にビィはそうだよなぁと呟く。
「ジータは昔から苦手だったもんなぁ~村で文字の読み書き教わってた時もすげぇ嫌そうにしてたもんなぁ」
幼い頃、故郷であるザンクティンゼルのキハイゼル村で大人達に文字の読み書きを教わった時の事を思い出しジータはまああれは……と苦笑いを浮かべた。
「読み書きを覚える事自体は楽しかったけどやっぱり私は身体動かしたりする方が好きだから座学はちょっとね」
覚えること自体は楽しいが教わる為にそれなりの時間座って机とにらめっこ……じっとしている事が苦手なジータにとってはそれなりの苦行であり一緒に教わっていた幼馴染のアーロンには特に呆れられていた。
遂先程まで全く同じ様に机とにらめっこしていたのだから昔から何も変わってないなぁとジータは考える。
考えてしまう。
見つめる珈琲に映った己の顔が路頭に迷う子供そのもので、騎空団の団長がこんなので大丈夫なのだろうかと一抹の不安が過る。
『適材適所』、能力及び性質に当てはまる仕事……この騎空団もそういう得手不得手での仕事の割り振りは勿論基本だ。キッチンを担当してるローアインも喫茶室を営業しているサンダルフォンも──。
「うんうん……でもジータ、苦手でも頑張ってるじゃねーか」
「へ?」
珈琲カップを持つ手に力が入りかけた時、ビィがそんなことを口にしたのでジータは思わず素っ頓狂な声を上げながら顔を上げてしまう。
「村で教わった読み書きも団の事務作業も苦手だけど諦めずに投げ出したりもしねーで頑張ってやってるじゃねーか、それって充分すげぇ事だしジータは偉いな~ってオイラは思ってるぞ?」
ミルクと砂糖をたっぷり入れた珈琲を飲みながらビィは当たり前の様に言ってのける。
『苦手でも投げ出さない、諦めない』、ジータは諦めが悪く一度決めたり言い出したりしたら周りの静止なんて碌に聞かない頑固さも持ち合わせているものだからその点に付いてもよく周りに嗜められていた。
『後悔だけはしたくない、だから私は絶対に何があっても諦めない』、父を追うと決めた少女はそう固く心に決めていたのだ。
だから苦手な事でも諦めずにやる……自分が後悔したくないからってだけなんだけどなぁと思いつつもジータはビィを見てこそばゆそうに笑う。
「ビィがそうやって褒めてくれると少し元気出てくるよ。ありがとう!」
ビィはきっと全部気付いていたのだろう。ずっとジータの世話をしていた親代わりであり、兄であり、親友であり、幼馴染であり、唯一無二の相棒。ジータの様子に気付いていたから晩御飯を手配して持ってきてこうやって一緒にお喋りしながら食べてくれているのだろうとジータは理解した。
「ん? 褒めて欲しいならいくらでも褒めてやるぞ? ほーらっうりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ~~」
ジータがその事に気付いたのか否かについて今は特に触れず、ビィは親や兄がやるかのようにジータの頭をその小さな両手でわしゃわしゃと撫でる。
「あははは~ビィくすぐったいよ~」
物心付く前からの長い長い付き合いである兄貴分のビィは昔からよくジータの頭を撫でていた。嘗てジータの父親が娘の頭をあまりにも撫で回しまくっているもんだから頭が落ちてしまうのではと心配していた事もあったが、ビィも可愛い妹分には何だかんだ同じである。
ひとしきり撫で回され笑いながらも二人は残りのサンドウィッチ食べ、珈琲を飲むと『ご馳走さまでした!!』と一緒に手を合わせて言う。
「さーて片付け片付け~ 籠は明日キッチンに返しに行くとしてカップと筒は洗っといた方がいいかな?」
机を片付けながらジータがビィに聞く。
「ローアインもサンダルフォンも明日でいいて言ってたけど流石にカップとかは洗っとくか」
『オイラがやっとくからジータは机片付けといてくれよな』とビィはカップと筒を持って部屋に備え付けられた洗面台に飛んで行く。
一通り机の片付けを終え、引き出しにしまった書類や帳簿やメモやペンを取り出し再び机の上に広げる。
「ん? もう作業再開するのか?」
洗面台から戻ってきたビィがカップと筒をお盆に戻しながら言う。
「うん! 腹拵えも出来たしビィと話してたら元気回復したからね!」
「まぁ元気になったなら良かったけどよぉ。 ──んで、何悩んでたんだ?」
先程は触れなかったがビィなりに気にはなってはいたのだろう。そう思い、ジータは理由を話し出す。
「うん……色々あるけど例えば料理の得意なローアインさん達も珈琲が好きで日々研究してるサンダルフォンも正しく『適材適所』だからなぁ~って、『私はこの団の団長だからこれくらい出来なきゃ』って……少し焦ってたんだ」
「得手不得手ってやつだろ? オイラは羽があるから飛べるけどジータは飛べないだろ? でもジータは武器も魔法も扱えるけどオイラはどっちも扱えないしあんまり気にしすぎても却って悪影響じゃねぇか?」
オイラも一時期気にしてたからよくわかるけどよぉとビィは呟く。
「うん、だから取り敢えずは気にしない事にしたよ。まずは今日の依頼報告の整理と帳簿付け、早いとこやっつけなきゃだから!!」
『がんばるぞー!!!』とジータは意気込み机に向かう。
──4時間後。
「お……終わった……」
そう力無さげに呟くや否やベッドに倒れ込むジータが漸く事務作業を終えられたのはもう日付も回った真夜中だった。
「そのままじゃ絶対寝ちまうからさっさとシャワー浴びちまうぞ~」
「うっ……正直もうこのまま寝たいけどもシャワー……お風呂……うぅ~」
皆もう寝てるだろうしこんな夜更けにシャワーって迷惑じゃとゴニョゴニョと口ごもるジータの手をビィはグイグイと引っ張る。
「あーーほらっパパっと入ってササっと出りゃいいだろ行くぞ!!」
そうベッドからジータを強制的に起き上がらせると彼女の背をゲシゲシと蹴り部屋に備え付けられた簡易シャワー室へと向かわせる。
「わかったから蹴らないでよ~」
部屋に備え付けられた洗面台と簡易シャワーのある一室は狭いがジータとビィは艇の共用浴場には行かずここで済ます事も多々ある。
物心付く前から実家で一緒に風呂に入っていたものだから二人は特段気にしないが流石に他の団員達も使う共用浴場では男女別々にしている。
「うーん、このまま寝そう……ふあぁ~」
簡易シャワーの下に置かれた椅子に座りつつ大欠伸をするジータにビィはこれはまずいと慌てる。
「絶対寝るなよ!? 流石にオイラじゃお前運べないから寝るなよ!!??」
「ねな……い……ぐぅzzz」
「寝るなーーーーーー!!!」
今にも寝そう(と言うかほぼ寝てる)ジータを何とか起こし眠気眼のジータがのそのそと自分の身体を洗いその最中にビィがジータの頭をせっせと洗う、そしてビィも手早く自分の身体を洗い纏めてシャワーで洗い流す事で何とか手早く済ませる事に成功した。
眠いながらも少し目が冴えてきたジータは身体を拭き寝巻きに着替え歯磨きを済ます。
「髪ちゃんと拭けよ? 風邪引いちまうからな?」
「ふぁーい」
ジータの世話を焼きつつ自分の事を済ませたビィにあれやこれやと言われ髪を乾かしていると『コンコン』と深夜の部屋に控えめなノック音が響く。
「ジータ、ビィ、起きてるのか?」
聞き慣れた声にジータとビィは顔を見合せ扉を開けに行く。
「シスじゃねーか、こんな時間にどうしたんだ?」
尋ね人は十天衆の一員兼ジータの騎空団団員の青年、シスだった。
「うーん……あ! そうか今日の夜の見張り番はシスさんだったね」
もしかして何かあった? とジータが聞くとシスは首を横に振る。
「いや、お前達の部屋の灯りが付いていたから少し気になってな……確か今日はずっと部屋に籠って事務作業をしていたのだったか、こんな遅くまで大変だな」
「うん、大変だったよ本当……」
先程の書類整理デッドヒートHLを思い出しジータは遠い目をする。帳簿付けも何とか出来たが『絶対後でセルエルさん辺りから小言飛んでくるなぁ』と今から少々怯え気味である。
「まあさっき終わってこいつを風呂にも入れてきたから流石にもう寝かせるぜ?」
「ビィその言い方何か酷くない……? でも確かにもう寝るから灯りも消すよ、心配してくれてありがとう。シスさんももう見張り交代?」
グランサイファーは現在比較的治安の安定した島の艇着き場に停泊中とは言え運航中と変わらず安全面を考慮し見張り番を設けている。交代制な為、シスもそろそろ終わりなのではと思いジータは尋ねる。
「いや、あともう少ししたら次の当番と交代の筈だな」
「当番終わったら一緒に寝る?」
「はっ!!!!!?????」
ジータの笑顔で発せられた突拍子の無い発言にシスは思わず素っ頓狂な声を上げその場に固まる。
「……ジータ、兄ちゃん弄るの止めてやれよすげぇ困惑してるぞ」
見かねたビィがフォローに入るとハッとしたシスは咳払いをしてジータに向き直る。
「お、俺は困惑など……二人とももう寝るのだろう明日に支障が出るぞ早く寝ろっ!!」
口早にそう言い切るシスにジータは思わず笑い出す。
「あはははごめんごめん~じゃあおやすみ、シスさん。残りの見回り頑張ってね」
気を許している親密な仲であるジータなりの半分本気な冗談だったのだがシスもそれを理解した上で多少の困惑はあれど今は彼女を早急に寝かせるのが最良だろうと判断し、仮面の下で笑みを溢しながら二人に手を振る。
「ああ、おやすみ。ジータ、ビィ」
扉が閉まると、薄暗い廊下に佇む神狼は足音も立てずに見回りへと戻るため闇に消えていった。
ジータがベッドに入るの見届けるとビィが灯りを消し、ベッド横に置かれたビィ用の寝床へと向かう……途中、『ねぇ、ビィ』とジータに呼び止められた。
「ん? どうしたジータ」
月明かりが差し込む薄暗い部屋でジータはボソッとお願いをする。
「今日は疲れたからビィ抱き枕にして寝てもいい?」
「オイラは抱き枕じゃねぇーー! ……まあ今日はジータ頑張ってたし別にいいけどよぉ」
仕方ねぇなぁ~とビィはジータのベッドに向かう。
「やった!」
「全くちゃっかりしてるところはチビ助の頃からちっともかわらねぇなぁ~」
ジータはぎゅむっとビィを抱き締めると嬉しそうに笑う。
「ふふふ……ビィは昔からモチプニだねぇ~」
「お前は昔から事ある毎にオイラを抱き枕代わりにして寝るの好きだよなぁ……別に減るもんじゃねぇけどオイラは抱き枕でもぬいぐるみでもねぇからな?」
「わかってるよ~ビィはカッコいいドラゴンで私の家族で一番の親友で幼馴染みで相棒なお兄ちゃんだよ~」
「……寝ぼけてんなぁジータ」
「ふへへ……」
「寝惚けてる処かもう寝てるか……お疲れ様、良い夢見ろよ、相棒」
ビィはそう嬉しそうに呟くと自身を抱き締める大好きな相棒の背に手を伸ばし、抱き返すとそのまま目を瞑った。
とある日の少女と仔竜の些細な夜咄はこうして幕を閉じた。
──朝日が登り、停泊中の騎空艇内も少しずつ活気付いて来た頃。
艇内の廊下をパタパタと小走りで走る蒼い髪の少女はとある部屋の前で止まる。
「ジータ~ビィさん~朝ですよ~」
蒼い髪の少女……ルリアはジータとビィの部屋の扉をノックして声を掛けるが反応がない。
「……あれ? まだ寝てるのかな……入りますよ~」
失礼しま~すとそっと扉を開けたルリアは目にした光景に思わず笑みを溢す。
ベッドの上でジータとビィが二人仲良くくっつきながらすやすやと穏やかな寝息を立てていたのだ。
楽しい夢でも見ているのだろうか、ジータもビィも幸せそうな笑みを浮かべている。
無理に起こすのは申し訳ないしもう少し寝かせておこうとルリアはそっと扉を閉め、朝食準備の手伝いをしにキッチンへ向かった。
──父を追う少女とその仲間達を乗せた艇は、今日も何処かで依頼をこなしながら約束の地を目指し大いなる空を駆けているのだろう。
【少女と仔竜と夜咄と。】終わり。