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    azisaitsumuri

    @azisaitsumuri

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    azisaitsumuri

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    [身売]りしてる傭が箱入り?で暇してる伯爵に悪趣味だなと思いながらも淡々と仕事の経験談を聞かせてやる話(?)。この伯爵は一般的な(?)人外。庭(なんて話を聞かせているんだ!)が侍女で出る。

    こんなん書けねえ。←
    カッコの記号は、ふせったーの名残りです。(笑)

    ##傭リ

     いつもと違って何かがおかしいと思い、娘が力を込めずしかししっかりと掴まれていた腕を振り解く。
     連れて来られた豪奢な部屋に、ゆったりと腰掛ける異形の男。
    「おや、急にどうしたんです?」
     うちの子に乱暴しないで?口元に傷一つ無い細い指を当てて、上品に笑いながら白々しく言う目の前の男。普通で有れば、上客だと喜んだところだろうか?
    「……おれはな、てっきりこの娘がやりてぇのかと思ったんだよ。」
     下働きのようなていの娘が手を引く行先が、こんな屋敷である時点で、何か有るとは思っていた。
     わざと身も蓋も無い言い方をして様子を見る。
     しかし男は首を傾げ、娘の表情はぴくりとも動かない。客の顔色は見ても、表情を気にしたことは無かったが、良く見たら人形のような娘だと思った。
     遅れて合点が行ったのか、男がころころと笑い出した。
    「この子を攻めたいの?それとも攻められたい?」
    「……それを相手に合わせるのが客商売だ。」
     相変わらず娘は黙ったまま表情を変えなかったが、代わりに男が倍に豊かで煩かった。
    「なら、あなたの客はわたし、ということになりますね。」
     客を名乗る男を注意深く眺める。
     異形の顔は分からん。何度相手にしても。
    「要望は?」
     短く訊ねる。
    「お話して。」
    「は?」
     それに対しても短い答え。
    「あなたはどんな客の要望にも、それなりに応えて来たと聞いています。だからこの子が身なりに似合わぬ場所へ導いても、何が有っても承知の上で黙って付いて来たのでしょう?」
    「それでも今回は訳が違う。」
     お話だ?寝かしつけてほしいなら、適当に疲れさせてやろうか。
     こちらの不穏な空気を察してか、娘が男を守るためか前に出る。そしてその手には、いつの間にか大金を持って、こちらに見えるようにチラつかせていた。
     そこから目が離せないこちらを、男がくすくすと笑う。
    「……これだけ出せるってんなら、おれのことを一生飼ってくれても良いんだぜ?」
    「ええ?嫌ですよ?」
     だって、そしたら新しいお話、聞けなくなってしまうでしょう。
     男は大金の中から幾らか決めると、前に差し出した。
    「先ずはこの分、お話してみてくださいな。」
     おれは大きく溜め息を一つつき、空いている場所に腰を下ろした。
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    Replies from the creator

    azisaitsumuri

    CAN’T MAKE現パロ幼馴染よーり。付き合ってない。
    どこか戸惑ったような感情を醸し出した男が、けれどそのまま口を開いた。「おまえがすきです。」それにおれは多少驚きながら。「おまえそれ、言うつもり有ったんだ?」言うと男は、いえ、と。やはり戸惑った儘呟いた。当の本人の戸惑う通り、本当に言うつもりはなかったのかもしれない。しかしこいつは、たまに今迄とはなんの脈絡もない行動を突然取ったりする。それをおれはその度に、こいつに、こいつの中で何かあったんじゃないかと心配するものだが、当人にはなんの心当たりもなく、普段通りにも関わらず自分でもそれ迄は思いもしなかった行動を取っているらしい。それを自分自身で疑問視していないのが不思議な話だと思うのだが、本人がこれなので、おれもそういうものだと思うしかなかった。一先ず言いたいことを言ったのだろう男の言葉を受け取ったおれは、しかしどうすることも特になかった。すると男がうろ、とまた口を開く。「おまえ、今迄誰かとお付き合いしたことあります?」「おまえと以外に?」「いや、わたしとも付き合ったことないでしょう…」「そうだな。おまえが思ってるような付き合いで、おまえが知らないような付き合いはないよ。」そんな付き合いがあればおまえに言っている、と言外に言ったがしかし少し考えた様子の男は。「おまえ、せふれがすきなんですか。」「なんでそうなる。」違うよ。「そんなものも居ない。」呆れながら伝える。
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