仮面越しに睨むように見て居る視線を平然と受け止めて見詰め返すミストグリーンが有る。そう、この色が厄介なのだ。「なんかぁ、思ってたのと違う色に出ちゃうっていうかぁ…」うん?とミストグリーンが瞬く。何をどう言ったものかと思いながら、とにかく口を使う。「…おまえが今こうして目の前に居ても、何を考えているか分かりませんし。居ないなら尚更ですし、何をしているかも分かりませんし、その後の行動も分かりません。どんなものに何を感じて、それをどのように表現するのかも、その場に他の方がいらっしゃるかも、そこに居ないわたしでは分かりません。他の影響がおまえに及ぼす規模も計り知れません。…それをおまえが表現したいのかも、何かを内に秘めたいのかも、分かりません。」