アイドル魏無羨はスケジュールも射精も全部マネージャー藍忘機に管理されている話「魏嬰、これはなんだ」
迎えに来た早々説教が始まり魏無羨はうんざりだと天井を見上げた。
藍忘機が持ってきたのは今朝発売されたばかりの週刊誌である。開かれたページには魏無羨が自宅マンションのエントランスで女性と2人で仲良さげに会話している所と、腕を絡めながら中へ入っていく所がバッチリ撮られていた。
「説明しなさい」
魏無羨は面倒くさそうに頭をボリボリと掻きながら説明する。
「別にこの子は知り合いじゃないし、部屋にだって連れ込んでない。エントランスで鍵が見つからないって言うから開けてあげただけ。…まぁ実際は俺のファンで部屋に入り込む為の全部嘘だったんだけど」
腕に絡みつかれてお気に入りの服にファンデーションが着いて最悪だ。行き過ぎたファンに迷惑をかけられた俺は被害者なんだぞ。
少し不貞腐れた様に話す魏無羨に少し安心しつつ藍忘機は警戒心が薄過ぎると説教を始めた。
初めは真面目に聞いていた魏無羨だったが、いつまでも続きそうな説教に飽き、さっさと終わらせる為に藍忘機を揶揄い始める。
「でもさ藍湛、俺だって女の子の1人や2人、連れ込みたくなる事だってある」
「っ、君はアイドルだろ!?アイドルは恋愛禁止だ!」
耳を真っ赤にして怒る藍湛の腰に腕を回し、グイッと近づき脚の間に自分の脚を差し込む。
「別に恋愛する気なんてないよ。ただ俺も男だ…分かるだろ藍湛?」
そう言って股間を太腿に擦り付けると、昔からこの手の話が嫌いな藍湛は首まで赤く染め俯き怒りでぷるぷると震え出す。
(怒ってる♡怒ってる♡美人は怒ってても恥ずかしがってても最高だな♡)
俯いたまま動かなくなってしまい、流石にやり過ぎたかと心配になって身体を離そうとした瞬間、今度は藍忘機の腕が魏無羨の腰に回りピッタリと密着する様に引き寄せられる。
そして、顎を持ち上げられ無理矢理視線を合わせられる。
「…分かった。」
「わかった???」
「魏嬰の全てはマネージャーの私が管理する」