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    kaoruhana03

    @kaoruhana03

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    kaoruhana03

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    怪我をした👻を介抱する🌟その怪我の理由は…な話です。トリゴス腐向け

    怪我の功名最近ゴーストフェイスに触れていない。
    と言うか触れさせて貰えないと言うのが現状だ。
    相部屋になって最初の頃は、そうでもなかったのだけれど。
    今は僕が触れようとする度に、ゴーストフェイスは
    何かと理由を付けては交わしてしまうのだから
    ねぇ、ゴスフェ僕何かした?

    僕は部屋の中、ベッドに座りベッドヘッドに凭れスマホを眺めていた。

    『ゴスフェ、遅いな……』

    彼が儀式と言って出かけてから、時計はもう、とうに1時間以上は過ぎて居た。
    僕はベッドから立ち上がりスマホをズボンのポケットへとしまい部屋の扉を開いた。

    『酒場で何か作っておいた方がいいかな?
    もうこんな時間だし……ゴスフェが食べるか分かんないけど……』

    僕は一人呟きながら酒場へと向かう廊下の遠くの方、
    ふらふらと覚束ない足取りで黒い影が動いた。

    『……ゴスフェ!?』

    その影は腹部を抑えながら歩む床に点々と、血の跡が続いているのが見えた。
    僕は慌てて駆け寄り、ゴーストフェイスの身体を抱き込んだ。

    『どうしたのさ?その傷』

    『あー、トリスタ……?ごめんだけど、話は部屋でいいかい?』

    『あ、うんそうだね手当てしないと。肩貸すけど歩ける??』

    『ここまで歩いて来たんだからさ……分かるんじゃない?』

    『それだけ悪態吐けるなら大丈夫そうだね……ほら、ゴスフェ僕の肩に腕回して』

    彼の腹部は真っ黒な服を一層深い闇色へと染めていた。
    こんなにも服に染み出る程の傷、一体誰が付けたんだ。
    僕はぎりっと歯を噛みしめ無意識に僕の首に掛けられていた
    ゴーストフェイスの手首を強く握り込んだ。

    『ッ……トリスタ、痛いんだけど?』

    『あ……ごめん……ゴスフェ、部屋着いたよ。
    取り敢えずベッドに座ってくれる?』

    僕は閉めたばかりの部屋のドアの施錠を開き
    部屋の中へと彼を連れやったなら、彼のベッドへその腰を降ろさせ
    今一度部屋の扉を施錠した。

    『部屋に置いてある傷薬塗ったあと、
    包帯巻いて応急処置しちゃうからさ?
    後でナースのところでしっかり見て貰ってね?
    ……ほら、ゴスフェ上着……脱げる??』

    僕は彼をベッドへ座らせたなら痛々しそうに上着を脱ぐ姿を
    横目に、小さな棚に収めていた包帯と傷薬を掴みゴーストフェイスの
    元へと戻った。

    『……その傷、君のナイフ痕だね……裂傷部の形状君のナイフと同じだし……。
    君のナイフで君の腹を誰が刺したの?ゴスフェ……。』

    『流石刃物使うだけあるね?刃先の形まで覚えてるとか変態じみてるよトリスタ。
    まあ……んー、大したことじゃ…』

    『大したことだよ!!!大問題だ!!!
    言わないとその傷、僕のナイフで上書きするけど良いの???』

    僕は傷薬の瓶を割る勢いで握り込み、
    タンッと乱暴に彼のベッドサイドテーブルへ
    その瓶を置いたなら、ツカツカと彼の傍まで歩み寄るなら、
    彼の肩を掴み、顔を寄せ言葉に怒気を孕ませた。

    『ハハ、……トリスタ凄い顔してる』

    『当たり前だ……前も言ったよな?
    ゴーストフェイス……君の身体に傷をつけていいのは僕だけだってさ?』

    『ふは、トリスタ、君、口悪っ……ふふ、素が出てるよ??』

    『笑うな……』

    僕はゴーストフェイスの首に片手で掴みかかり緩やかにその白く細い首を締め上げた。

    『ぐ、ッ……ぅ……ットリスタさ?君、僕の傷処置する気ある??』

    『……ッ、手当は、する……こんな傷さっさと治して』

    『無茶言うなぁ~……』

    僕はこんなに詰め寄っても飄々として僕の激情を
    さらりと受け流すゴーストフェイスに対し、
    怒りが収まらないまま、渋々彼の首から手を離した。
    僕はサイドテーブルに置いた傷薬を掴み蓋を開き、ピンセットで
    脱脂綿を摘まむなら、たっぷり薬を浸み込ませ、
    乱雑に彼の腹部に押し付けては、
    血を脱脂綿に吸い込ませながら薬を塗り込んでいった。

    『痛っ、トリスタ……もうちょっと優しく出来ないのかい?』

    『……』

    僕は無言でその傷にたっぷり薬を塗ったなら
    ガーゼを傷に被せ医療テープで固定し
    包帯の先端を指先でつまみ引っ張り、彼の身体を抱くように
    背に回したならグルグルと包帯を
    少しきつく彼の身体に巻き終えたなら
    僕はそのまま彼の身体を胸元へと引き寄せ抱き込んだ。

    『……トリスタ?』

    『理由……言ってよ……ゴスフェ……お願いだから』

    僕の懇願に彼は盛大に溜息を吐いたなら、
    抱き込む僕の胸元を緩く押し、観念したようにポツリと言葉を漏らした。

    『はぁ、みっともない事だよ?』

    『……そんなの僕が気にすると思う?』

    『……僕、ミカエラを追って居たんだけどさ?』

    『うん』

    『少し考え事しててね?彼女が倒した板に反応が遅れてさ?
    手が当たってナイフ落としたんだよ……』

    『……それで?』

    『それをミカエラが拾って、僕を刺した』

    『は?』

    『彼女この森に来たばかりで怖かったんだろうね??
    窮鼠猫を噛むってやつだろうさ。まぁ安心してよ。
    きっちり落とし前は付けて来たから』

    『分かった、ちょっと僕今から彼女刺して来る』

    『人の話聞いてた?トリスタ。はぁ、それは君の儀式の時にでもして』

    立ち上がろうとした僕の肩に両手を添えて引き留めたなら
    その両手を僕は掴み込み、彼と視線を交じ合わせ
    真顔で話の続きを問うた。

    『で?それだけじゃないでしょ?ゴスフェ。考え事って何を考えてたの?』

    『あー……』

    『ん?』

    言ってはいけない言葉でも口にしたのかゴーストフェイスは徐に
    マスク越し唇を噤んで、緩やかに僕から視線を反らした。

    『ゴスフェ……何か隠してるでしょ?』

    『いや、別に』

    『僕の耳良いの知ってるよね?』

    『……』

    『ゴスフェ?』

    『あ、馬鹿マスク引き上げんな……っぅ』

    僕は彼のマスクを強引に掴み込み、引き上げたなら
    その下は頬が高揚しているように見えその表情を
    見た瞬間僕も釣られるように顔が熱くなった。

    『な、な、何でそんな照れ……』

    『照れてない!!勝手にマスク引き上げるなバカリスタ』

    僕が掴む手を振り解いたならゴーストフェイスは、
    いそいそとマスクを被り直そうとする
    彼を邪魔する様にマスクを一層引っ張り上げた

    『声も上擦ってる……ゴスフェ、ホント儀式中何考えてたのさ?』

    『ちょ……~~ッ』

    『もしかして……僕関連とか?』

    『ッ!?』

    『ゴスフェ……僕の事考えてぼーっとしたの?』

    『……違……ッ』

    『否定しても無駄……』

    僕はマスクを掴んだままの手で彼の頬を包み
    顔を寄せて唇が触れそうな位置で囁いた。

    『嬉しいな、僕だけがゴスフェを想ってるわけじゃなかったんだ。
    ゴスフェも僕の事考えてくれてるの凄く幸せだよ。
    だけど……。誰かに傷をつけられるのはダメ許さない』

    『ぁ……ちょ、トリス、ぅんッ!?』

    僕は遠慮なく彼の何か言いたげの唇を塞ぎゆっくりと味わう様に
    啄んでは舌で歯列を開き開かれた彼の口内深く舌を押し込んだ。

    『ん、ぅッ……ぅ、ハ、ァッ……トリスタ、僕……』

    『はッ……なに?ゴスフェ?』

    『ナースの所……行かなきゃさ?傷開いちゃうんだけど……?』

    『……今は我慢して』

    『オイコラ……ったく、さっき君が言っただろ~?ナースの所に早く行けってさ?』

    先程まで羞恥心で一杯だったゴーストフェイスは鳴りを潜め、
    僕にお預けを喰らわそうと企む意地悪な表情に対し、僕は彼の身体を
    ベッドへと押し倒した。

    『薬は塗ったから破傷風にはならないよ……僕はずっとゴスフェに触れたくて
    気が狂いそうだったんだから……こんなまたとないチャンス。
    弱ってる君を襲わないって思った?』

    『……ッ、そんなに溜まってたのかい?トリスタ』

    『君が、ずっと僕を避けてるから……そりゃ、溜まるよ。
    目の前に好きな人が居るのに触れられない何て僕が我慢できると思う?』

    『いいや?』

    『だったら観念してよゴスフェ……僕は君程我慢強くない』

    『……そんなに切羽詰まった顔して……本当に君は真っ直ぐだね?』

    『黙って……このまま僕に流されてよゴスフェ』

    『トリスタ』

    『黙ってって言ってる……わっ!?』

    これ以上我慢の限界な僕の襟をゴーストフェイスは力強く引き寄せ、
    僕の耳元で言葉を紡いだ。

    《君を好きになってから僕の感情は狂いっぱなしだよ》

    『……~~ッゴスフェ!!』

    君からの好きって言葉であっという間に僕の理性の箍が外されてしまうなら
    幾度も唇を重ね彼の身体を抱き込んだ。
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