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    kaoruhana03

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    kaoruhana03

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    🌟くんの愛情を試したくてついつい余計な言葉を言っちゃった👻の歪んだ愛情表現。

    END CARDは君の手にEND CARDは君の手に


    些細な事だった。
    触れ合う事に抵抗も無く、愛しい気持ちも相俟って
    少し、ほんの少しだけ彼の心を試したくなった
    悪戯心でトリックスターに抱かれながら
    "他の男とヤったらどんな心地何だろう"って笑って漏らした言葉が
    酷く彼を追い詰めたようだった。


    『今……何て言ったの?』


    『君以外の男とヤッたら君に抱かれること同等に
    気持ちいいのか疑問を持っただけ』


    『僕のを中に咥え込みながら、他の男に抱かれてみたい何て妄言、口にするの酷くない?』


    僕の中に既に入り切った彼の肉杭に僅かな怒気が孕み、ゴッと僕の奥を突き上げたなら、僅かに仰け反りその強い快楽に身体が弓なりに反りフルフルと震え、それでも僕は彼の隠された感情の闇を、暴きたくなって彼が言う妄言を再び口にした。
    その繰り返された僕の言葉に、トリックスターの瞳が薄らと闇を孕み、それでも尚理性は保たれているようで、そんな彼を見ているとその理性さえも壊してしまったら、その先の君はどんな顔をしているのだろうか?悪質な好奇心に苛まれ、僕は既に晒されてしまった素顔、その口元に笑みを刻んだ。


    『それって、僕じゃ満足できないって事??
    君を僕はずっと満たせないままこうして君を抱いてるの??』


    『……』


    少し度の超えた悪戯を口にしたことを、
    彼の泣きそうな表情で漸く気付いた。
    それでも口にしてしまった言葉を茶化して冗談だと
    振舞うにもその表情は胸に来る。
    バツが悪そうに押し黙る僕の手首を、彼は緩やかに握り込み、強くベッドに押し付けられてしまうなら微かな痛みに、苦悶の表情を浮かべ、そんな僕に彼は、前触れなく隠し持って居たナイフで、僕の掌をベッドへと縫い付けた。


    『ッ、ぁぐ――っ!は、はは……君は相変わらず僕の掌を酷使する行為、好きだね?』


    『……赦さない』


    『なに?』


    ポツリ低く呟かれた言葉に僕は聞き返すなら、彼は緑と青のグラデーションで、彩られていた髪をグシャグシャにかき乱し、俯いた顔を起こした彼の美しい蜂蜜色の瞳に影が落ち、深い金色へと染まるように据わった瞳と無表情を張り付けて、僕の首に手を掛けた。


    『嘘でも赦さない、君が万が一誰かを咥え込んだとしたら、僕はその相手を殺して、君も殺すから……』


    『く、ぅ……ぅぐッ』


    僕の首に掛けられた彼の手がじわじわと僕の気道を細め息を奪うその行為に、対して僕は苦悶しつつも口元には歪な笑みを浮かべていた。


    『どうして、どうしてそんな風に笑うのさ……ねぇ!!』


    一層その手が強まるなら、いよいよ意識が白みだす、だけど僕はそんな今さえ幸せを感じてしまうのだからどうしようもないだろう。今、目の前で僕の一つの言葉に振り回され、誰にも渡さないと首を絞めるそれさえも、彼から与えられる愛情の様で酷く心地良く感じてしまった。
    君は僕が誰かに奪われる前に僕の命を奪いたいのかい?
    何てぼんやりする意識の中、彼のどす黒い独占欲から来る重い位の愛情に浸る。君に殺されるなら本望だな。何てバカみたいな感情が身体を支配する。


    『イヤダ、絶対君は誰にも渡さない……絶対に、いやだ、いやだ』


    『……ッ、……。』


    そうぶつぶつと念仏を呟くようにトリックスターは言葉を漏らし、いまだ僕の中に入り続けていた肉杭を激しく突き上げながら、僕の首を絞め続ける彼の目にはもう既に光が失われていた。
    あぁ、僕の一言で君の感情はこうも激情に変わるんだ。
    愛しい何て愛しい。
    君はそこまで僕に執着し愛を謳うのかい?
    僕は意識が混濁する中、彼の首に縫い留められていない方の手を伸ばしゆるり絡めたなら声を発せない代わりに唇に乗せた言葉を呟いた。
    "君をあいしてる"色を失いただ僕の中を犯し首を絞めていたトリックスターの瞳に光が灯った。それと同時に意識を失った僕の首から慌てて手を離し、必死に僕の呼吸を戻そうと、口づけする彼が見えた気がした。








    『……にぃ!!!』


    『……』


    『だ、ぃ……』


    『ダニーっ!!!!!』


    はっと僕は瞳を開くと同時にぐらりと視界が回り酷い頭痛と共に、激しく咽込んだ僕の身体を彼は強く抱すくめた。


    そうか、僕は彼を悪戯に傷つけたんだっけ?


    彼は泣きじゃくりながら、僕の身体を抱きしめ必死に首筋に顔を擦り付けて来るなら、そっとその頭を優しく撫でた。


    『ダニーダニー、いやだ、やだよ……僕を嫌いにならないで。君が僕以外のモノになるなんて嫌だよ、お願いだからずっと僕のモノで居てよぉ』


    子供の様に泣きじゃくり、僕の首筋に痛い位擦り付けるその頭をそっと撫でていれば、安堵したのか鼻を啜り僕の身体を一層強く抱きしめた。


    『ごめん、僕が悪かったね……君の感情に触れたくて意地悪言った』


    『ぐす……意地悪?』


    『そう、君の愛情を確かめたくてわざとあんなこと言った』


    『……わざと?ホント?わざと??』


    『うん……ごめんねジウン僕もまだまだ子供だね……
    君からの愛を知りたいからって意地の悪い言葉口にするんだもん。
    好きな子に意地悪するクソガキと変わらないや』


    僕は疲れ切った様な笑みを浮かべ、いまだ鼻をすするトリックスターのその両頬を血濡れた手で包み見つめた。


    『ダニーは僕に飽きたんじゃないの?』


    『君に飽きるわけない』


    『ホントに?』


    『うん、ホント……君なら分かるでしょ?嘘何てついてないって』


    『うん……。ねぇ、ダニーは……僕に愛してるって言って欲しかったの?』


    そう言う彼のドストレートな質問に対し、
    少し困った様な笑みを浮かべ、はにかみ言葉を紡ごうとする唇が微かに動くだけでもどかしい。どうしてこんなにも、愛を伝えようとすると素直になれないのだろう。
    ただパクパクと動く、僕の唇に彼の唇が重なった。


    『ダニー……愛してるよ』


    『……ッ!?』


    『ふふ、やっぱり僕から愛してるを聞きたかっただけなんだね?大丈夫だよ、確かめようとしなくても……僕はさ?ダニー君しか見えないんだ……他なんてどうでも良い位……僕はダニーが思う以上にダニーを愛してるんだよ??』


    ぽろぽろと恥ずかしげも無く愛を囁くその言葉に聞いてる僕の方が恥ずかしい。
    気恥しさに仄かに頬を上気させてしまった僕に、さっきまでは深く落ち込んでいた、トリックスターの顔に満面の笑みが刻まれ、僕は引き寄せられるように此方からキスをした。そのまま縺れ合い、先程行った愚かしい行為を上書きする様に彼の身体を求めた。
    あぁでも少し……歪んだ欲求が芽生えてしまったよ。
    ねぇトリックスター……何時かこの世界が崩壊の危機に陥った時、つまらない現世に戻る前に君の手で僕を殺してよ……。
    僕は見えないEndCardを君に託して。
    そう今は君の腕の中で君から与えられる愛情と快楽に溺れて居よう。


    crooked love You……
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