染まる 夜目が覚めて布団から跳ね起きバイト先に謝罪LINE送ろうとしたらブロックされていた、そういやおれ今日から無職だ。
ため息と一緒に首に冷たくぶら下がるネックレスがちゃりっと鳴る。
起きたばかりでまだじんわり熱が冷めない、布団に寝っ転がりネックレスの赤い玉のひとつひとつをつまんで眺める。
ルフィはいない、結局あいつ今日はバイトなのか?バイトじゃねえならまたあの屋敷か?なんでだ?友達ができたなんて今まで一言だって。
右に寝返りを打ち、ジーンズのジッパーを下げルフィがするように手を動かした。
もらったばかりのネックレスを口の中でしゃぶりながら熱を発散して、そこらへんに投げっぱなしのタオルに出して拭って死にたくなった。
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