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    knb87310

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    pixiv投稿「間に合っちゃった未来」の続編の短編
    続くかもしれないし、続かないかもしれない

    求婚事件孟瑶は女性から決して言い寄られない分けではない。清河聶氏の女性修士からは完全に弟扱いで、そういう対象になっていないが、他家の身分を気にしない女性修士からは概ね好評だ。そもそも聶氏の女性修士は孟瑶のような外見より、宗主である聶明玦のような強い男を好む。だから孟瑶と聶懐桑のような部類は完全に弟枠だった。それに孟瑶はもう生涯独身を誓っている。数年前孟瑶は恋仲になった女性が異母兄妹と発覚し、婚約が破談になったことがあった。それ以来孟瑶は、私は宗主が結婚するまで私も結婚しませんと周りに口外していた。明玦が女性とお酒に興味がないことは有名な話だ。つまり明玦が結婚する確率は低いため、孟瑶は自動的に生涯独身を貫くことを意味していた。思わぬ方向から想いを寄せる人間が現れ、孟瑶は現在混乱していたのだった。

    「斂芳尊!あなたをお慕いしております!どうか私の生涯の伴侶になって頂きたい」

    ある日清談会を終えた後、明玦、懐桑、曦臣、孟瑶が雑談をしていると、一人の青年が孟瑶の前に立ち、持っていた美しい花束を孟瑶に捧げた。青年は身長180㎝以上あり、美しい顔立ちと綺麗な身なりをしていた。この場にいるということは、おそらくどこかの世家の公子ではないだろうかと懐桑は察した。

    「あ、あなたの父親は本当にあなたの父親ですか?実は金宗主の…」
    「阿瑶落ち着きなよ、そこじゃない」

    動揺している孟瑶に懐桑思わず冷静に声をかける。

    「私の父は蘭陵金氏ではなく、姑蘇藍氏の配下の家の者です」

    青年は孟瑶の質問に丁寧に答えた。見事に噛み合っていないが。

    「あなたは覚えていらっしゃらないかもしれませんが、私はあなたに以前助けられたことがあるのです。私はその瞬間あなたに惹かれました」
    「あなたのことは覚えています。あれから立派に成長されましたね」

    金宗主と関わりがないことに安心したのか、孟瑶はいつもの調子に戻った。青年は孟瑶に覚えてもらっていたことに感激し、嬉しいと呟く。

    「公子、申し訳ないのですが私達は同性ですので伴侶にはなれないかと。公子は長男でしたよね。跡を継ぎの問題があるのでは」
    「家のことでしたら問題ありません。弟が3人もいるので、そのうちの誰かが継ぐでしょう。もしお望みでしたら、私が清河聶氏に入門します。どうか、私の気持ちを受け取って頂けませんか?」

    青年は花束を孟瑶に渡す。そして、青年はお返事は後日改めてお伺いしますと言い、この場を去って行った。

    「で、どうするの阿瑶」
    「どうするって…」

    懐桑に肘でつつかれた孟瑶は、貰った花束で少し顔を隠す。花束からは良い香りがする。孟瑶の様子に懐桑は察してしまった。孟瑶満更でもなさそうだと。

    「大哥、うちに新しい修士が増えるかもしれない」
    「何を馬鹿なことを。俺が許可するとでも?」

    明玦はどこか不機嫌そうに答えた。目線は花束を見つめている孟瑶を不機嫌そうに見ていた。いや、もはや睨みつけているようにみえる。花束を。

    「阿瑶、私はあなたがどんな道を選んでも応援している。それだけは忘れないで。では、私はこれで。ああ、もちろん大哥のことも」

    曦臣はそう言って先に去って行った。
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    matumi_nana

    DONE俺寂
    俺✖️寂雷先生‼️
    僕寂かも^^
    処方箋は結構 先生は、そっとかんばせを引き上げて、安心させるように低くちいさく、あの美しいこえをこだまさせる。切り傷で血が滲んだ僕の腕を持ち上げ患部のまわりをエタノールで拭き取っている間もずっと、僕は先生をみていた。先生の出立ちはさながら彫刻のよう、いや、今も地中海に沈むどんな彫刻より先生はきれいで、きっと美術館に飾られるどんな現代アートも先生の深い心情を表すには不十分だろう。彼の憂いを帯びた瞳とのびやかなまつ毛を見るたび、その深く刻まれた骨格の鋭い鼻先に引き裂かれ、心のうちがわで叫んでいる真の僕を見てほしいと思った。いや、僕はここで死んでもよかった。いまこの瞬間灰になったとしても、先生の美しさにまみえるこの一瞬が僕の後生よりもずっと貴重だ。25年前に生まれ落ちてから地面に引きずったままのこのからだを、天井に引き上げてくれるような。足の浮遊感をおぼえて顎を引き上げ上をひと目見れば、その天上画には先生が横たわっている。その美しさに焼かれて、僕、先生のために、生きたい!そして、死にたいなんて言わせてくれないあなたのために、どんな輝かしい未来も捨ててきっと、死にたいのです。
    1963