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    knb87310

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    pixivに投稿した「間に合っちゃった未来」の続編の短編

    #聶瑶

    聶兄弟と孟瑶射日の征戦から数年後、戦後の処理も落ち着きそれぞれの世家は再建を終え、戦前と同じ様にとまではいかないが、平穏を取り戻しつつあった。清河聶氏もその一つである。宗主である聶明玦は最近悩みがあった。それは副官である孟瑶だ。孟瑶は琅邪での一件で再び聶氏の副官として戻ってきたのだが、以前と様子が変わってしまった。例えば、他者に軽んじられても以前の孟瑶ならそれに対し、誰の前でも耐えて笑顔を見せていた。しかし、今はその対象がいなくなった瞬間、明玦に笑顔で話し始めるのだ。その相手を苦しめる計画内容を。そしてそれを嬉々と話すため明玦もどう反応していいか未だにわからない。ということを、とある昼下がり、弟である懐桑に愚痴っていた。

    「別に適当に頷いておけばいいでのは」
    「適当に頷いて良い内容ではないだろう。行動に移したらどうする」
    「いや、移さないですよ。だって計画全部大哥に話してるんでしょ?移したらすぐに特定されますし」
    「だが」
    「恐らく、孟瑶はそうやって大哥に話すことで嫌な気持ちを発散してるんじゃないですかね。僕も嫌なことがあって話を聞いてもらうと気持ちが楽になりますし。孟瑶も同じだと思う。なので、逆に孟瑶が嫌なことがあって何も言わなくなった時の方が危ないから気を付けた方がいいかもですね。あ~大哥ってば孟瑶に信頼されちゃって!」

    懐桑は頬を膨らませ拗ね始める。

    「僕はまだそんな話されたことないのに。あーあ、僕の方が年も近いし仲が良いと思ってたのに。大哥に負けた」
    「何を馬鹿なことを。宗主と副官だぞただの」

    ただの宗主と副官ね、と懐桑つまらなそうに呟く。ただの宗主と副官なら余所で俺の部下、俺の補佐、俺の、俺のとか言わないよ、と懐桑は心の中で愚痴をこぼす。

    「悩める修士の話を聞くのも宗主の務めだね。頑張れ大哥」

    ただの宗主と副官の関係じゃなくなっても、恐らく続くだろうけどね。
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