「怖くない?」
「なにが?」
「犯罪行為してること」
「こわくないよ」
「そっかー」
「せんせいがいるから」
「確かに、ジュリア初めて死体掘り起こした時は泣いてたもんね」
「ないてないもん」
「泣いてたよ、ちゃんとこの目で見た」
「ジュリアはみてない」
「…ほら、ほっぺに返り血が」
「はなしそらした」
「逸らしてないよ、可愛いお顔にこんなのが着いてたら台無しだ」
「そらしすぎ」
「そんなことない」
「せんせいだって、血がついてる」
「ついてないよ」
「ついてる、わからないんだね 鼻の上 あと髪の毛、コートと左手親指の爪の間」
「…ほんとだ」
「ジュリアのことをあまくみてるからだよ」
「…はあ、またゾンビ増やさないと」
「もうきゅうけいおわり?」
「そうだよ、僕の共犯者君」
「そのよびかたやめて」
「はいはい、僕の大事なだ〜いじな、マスター君」
「なんだか、それ…すっごくうさんくさい」
「ええ?」
「おじさんみたい」
「何を言うんだ失礼な!!僕はピチピチだぞ!!」
「(……そういうところが…)」