銀嶺のメショ夏本番
そんなこと言ってられないくらい今年の夏はとびきり暑い、それはもうとんでもなく
カンカン照り、真夏日、暑すぎて最早どうでもいいのにお天気キャスターの皆さんはぺらぺらと巧みな語彙で今日を現す
「あっつ…」
私はというと、木陰がひとつも無い夏空の下、暑さに負けた若干温いペットボトルと、お気に入りのパステルピンクの長財布を握りしめていた
お昼休憩、コンビニ飯で済まそうと外に出た私が悪かった
暑すぎる 何なんだこの気温は クールジャパンって…これは違う意味だっけか
…暑い、もう何でもいいな…
さっさと空調があまり効いていない職場に戻って、今日はさっさと上がろうと腰を上げたその刹那
「あっ」
走馬灯の様に、履いていたヒールが折れるのが見えた
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