懲罰担当突然死んで、突然生き返った。
聶明玦の事件が終わり、藍忘機との恋が始まり、やっと自分と向き合うゆっくりとした時間が出来た。
満月の夜空を眺めていたら、師姉の死や殺めてしまった数千人の修士たちが頭をよぎる。突如涙が出て、自分の感情が思うように操れなくなる。
もう夷陵老祖は死んだのだ。今更考えたとしても何も変わらない。
自分の機嫌の浮き沈みを操るのは得意中の得意だったはずだ。なのにうまく感情が操れず、理由もわからないまま涙がこぼれていく。
藍忘機が隣にいるのに何故なんだと手の甲で涙を拭いた。
窓辺で空を見上げて目を何度もこする彼に気づき、
藍忘機は腕を広げて後ろから包み込む。魏無羨は彼の手を触り、震えた声で後悔を伝える。
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