if不穏セカシリーズ_ワンダショメインストーリー『_もしも、"最悪なショー"の答えだったら。』
神山通りでえむ達に捕まった類は
司のスマホの眩しい光に思わず目を瞑った。
_シャラララ〜ン
陽気な音が聞こえ、そっと目を開ければ
「ここは、以前行ったあの……?」
辺りを見回す間もなく、席に座らされ
そこにいる全員の大好きな音がテント内に
鳴り響いた。
劇内で座長役を務める司が先程のブザーに
負けないほどの大声で、第一声を発した。
「錬金術師よ、オレはショーを作りたい!
力を貸してくれないか?」
「必ず楽しいショーにしてみせる!」
希望に染まりきったその明るい声に
錬金術師役のKAITOは
仕方ないというように笑って、
「ショーを……。
それなら少しだけ力を貸すよ。」
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