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    Rstudio444

    龍が如くとVtuberと実況者に夢中....❤️

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    Rstudio444

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    【⚠️うちの子います】
    うちの子と蠱西さん(@Kouzei_morobi )所の柏木修の兄弟の話。
    柏木はちょっとだけ出ます。
    めっちゃ短いです。リハビリですね。

    #🐉夢

    日常は幸せ【多分うちの子が中高校生くらい...?】

    柏木の大きなため息と楓の小さな笑い声が風間組の事務所に響く、いつもと変わらない日常。
    柏木が書類整理をしている横でソファーに足を上げ、スカートなのにも関わらず寝転がりながら揶揄い邪魔する、それが四月一日楓の平穏な日常なのだ。

    いつもなら風間が帰ってくるまでここで待つのだが、今日は少し特別な日らしい。二人の会話を途切らせる様に事務所の扉が開かれた。
    「ーすまない、お邪魔だったかな兄弟?」
    東城会でも目立つその白髪と顔に古傷があるその男は柏木修の兄弟分である“百舌屋 葭嗄”、その人だ。
    「いや、こっちから呼び出しといてすまん。ー実はまだ親父帰ってねぇんだ。少し連絡してくるからここで待っててくれ。」
    早々に柏木は懐から携帯を取り出すとそのまま百舌屋の隣を通りすぎ外に出て行く。先程までソファーに寝転がっていた楓も流石に百舌屋が入ってきた所で起き上がり慌ただしく外に出ていった柏木の背中を見送っていた。
    「ーお久しぶりです、百舌屋さん。」
    楓が話し掛けると百舌屋は対面のソファーに深く腰掛けるとそのまま煙草に火を付ける。そして大きく煙草の煙を吐きながら、百舌屋が少し寂しそうに笑いながら呟いた。
    「見ないうちに随分背が伸びましたねお嬢。ーそれにしても何だか会わないうちに余所余所しくなった気がするのは私だけですかね?」

    楓はまだ日本に来たばかりの頃、今より見た目がロシア人に近く風間以外の人間と話すのが億劫だったのもあり、タメ口呼び捨て単語でしか会話をしていなかったのを思い出す。今は学校などで厳しく注意される事もあり敬語使う様になっていたが、小学校を卒業したあたりから百舌鳥と会話する事も無かったせいか余所余所しいと感じるのは無理もない話だ。
    「私だってちゃんと成長しているんです〜」
    なんて適当な返事をして、ソファーから立ち上がると先程柏木腰掛けていた椅子に移動し乱雑に置かれた書類を丁寧に並べていく。
    「それにしては兄弟との話し方と距離感は変わっていない様ですが?ーどんな楽しい話をしていたんです?」
    事務所に入る前に談笑していた声が聞こえたのだろう、百舌屋は興味津々に煙草を持っていない手で自身の顎を触る仕草をしながら楓に問いかけるとゆっくりと煙草の灰を灰皿に落とした。
    「あぁ、ーまぁ簡単に言ってしまうと、とっても仲のいい“友人”と一緒にいるのを柏木目撃されてしまいまして......ちょっと警告された....?みたいな?」
    組の大事な書類を一枚一枚確認しながら、丁寧に並べていた楓は時折くすくすと思い出し笑いをしながら答えた。
    「なるほど....警告ですか....?ーで、お嬢は何て兄弟に言ったんです?」
    「ふふっ...気になります?」
    「はい、とても」
    百舌屋の返事を聞いた所で書類を束ねて置くと楓はいい笑顔を浮かべながら机に肘をついた。

    「『何?もしかしてー妬いちゃった??大丈夫、柏木の方がイイ男だって私思ってるから』って言ったら、耳まで真っ赤にして怒られました。」
    叱られたというのに凄く嬉しそうに話す楓。まだ学生だというのに何処からそんな言葉を覚えてきたのか...そんな疑問を他所に百舌屋は柏木の様子を聞いた瞬間、声を殺しながらくくっと笑った。
    「ーそれは、ふっ....本当にお嬢は昔から兄弟の事がお好きですね。兄弟の怒声が怖いって言う人間の方が多いと思いますが....そんなに嬉しそうに話すのは多分お嬢だけですよ。」
    昔は実力の成果あってか、何かと怖がられる事が多かった柏木だが、幼い頃の楓は物怖じせずに後ろを着いて歩きいつしかそれが日常となっていた頃が懐かしい。
    「ー怖くないですよ?だって風間も柏木も....優しい....いい匂いがするから....」
    少し目を伏せて呟いた楓はそう呟くとまた席を立ち、そろそろ連絡を終えた柏木が戻ってくる頃だろうかと事務所の扉へと足を進める。
    吸い終わった煙草の吸い殻を灰皿に押し付けると、百舌屋は自分に背を向ける楓に最後にまた一つ問い掛けた。

    「ーお嬢、私はどんな匂いがします?」

    問い掛けを聞いた楓はくるりと振り返り、先程と変わらない笑顔で笑うと「煙草と甘い香りが混ざってるかな?」とだけ呟くと柏木と入れ替わる形で事務所を後にしたのだった。





    「親父と連絡ついてもう5〜10分程で着くそうだ。.....兄弟??どうした??」
    「.......いいや?何でもないよ。」
    「そうか?それならいいんだがーって兄弟もしかして書類並べてくれたのか?悪い、手伝わせたな」
    「ー?いや?私ではなくお嬢がさっき並べていたよ?」
    「そんな訳...?学生であるお嬢が分かる書類じゃないぞ?そんな誤魔化さなくても触って怒ったりはしねぇよ。」
    「.......(ややこしくなるので何も伝えなかった百舌屋)」


    追記【実は風間が書類整理していたのを子供の頃から見ていて覚えた楓は柏木が見ていない所で書類整理を手伝っていた。時々柏木が事務所に来ると仕事が少ないなと感じる事があったが気にしていなかった為ここまで気づいていない様だ。百舌屋に何の匂いと聞かれて“煙草と甘い”と答えたのは、危険な匂いと楓に対しての優しい匂いが混ざってると言いたかった為、風間と柏木はどっちかって言うと落ち着く匂いらしい。

    あと柏木に現場を発見された時に隣にいたのは真島さんです。(※うちの子は0️⃣の時に真島ニキと会っているのと傭兵の仕事続きでマコトちゃんを見守る契約を交わしているので報酬として皆に内緒で(風間は知ってる)時々ご飯に連れて行ってもらっています。)なので注意された。】
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