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    ataru_yoru

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    ataru_yoru

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    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19650346
    ↑の細かい解説になります。
    ネタバレを含みますので、作品を読んでからの閲覧をお勧めいたします。

    #銀高
    silverGlance
    #gintaka

    『ココロ此処にあり』解説作品を閲覧いただき、誠に有り難うございます。

    作中に出て来たセリフや表現について解説をしていきます。





    解説其の一
    ・壊れた炊飯器を何度も直して使う銀時

    冒頭源外の営むリサイクルショップへ壊れた炊飯器を持ち込むシーンがあります。本編にも記載しておりますが炊飯器が壊れたのは初めてではなく、何度か直しに来ていることがわかります。
    これは一見お金のない銀時が節約しているだけかと思われますが、銀時が人間だけでなく「物」も大切に扱うことを示しています。



    解説其の二
    ・「誰か買う奴が現れるかもしれねぇだろ」

    上記の直ぐ後の源外のセリフです。軽い伏線ではありますが、源外が高杉を店に置くことを受け入れた理由として「高杉を受け入れてくれる人」を探していることを意味しています。源外は自分よりも、高杉が心から頼れる人に出会うよう願っていました。



    解説其の三
    ・「わかった」

    高杉は銀時のお願いを必ず聞き入れます。本編で何度も高杉が「わかった」と返事をしていますが、これは高杉が忠実なAndroidを演じる為だけではなく、自分が見捨てられることを恐れた為です。高杉は孤独の身であり、自身から発することはありませんでしたが寂しさは感じていました。願いを聞き入れず断れば、またリサイクルショップへ戻され再び孤独になると恐れていたことを暗示しています。



    解説其の四
    ・クラムチャウダー

    大した解説ではありませんが、銀時のクラムチャウダーにチーズが多いのに気付いたのは、単に高杉が料理上手だからです。笑



    解説其の五
    ・呼び方

    銀時は他者と会話をする時、高杉を「彼奴」と呼ぶのに対して、桂は「アレ」と呼びます。これは桂を含む一般の人々は、Androidをあくまで物として扱っており、銀時はその区別をしようとしていないことがわかります。



    解説其の六
    ・銀時の性格

    スカスカの鞄(傘を持ち忘れる)、紐の解けたスニーカーから、少し抜けている部分が見られます。
    が、高杉の身体を気にかけるようになってから、鞄はパンパンに詰め込まれており、スニーカーも綺麗に揃えられていました。これは自分の為ではなく、高杉のことを思っての変化になります。万が一忘れ物をしたら高杉は届けに来るだろうし、解けた靴紐に躓いて転び怪我でもしたら迎えに来るだろう。そんなことを予想して銀時は自分の身の回りのことを極力自分でこなすようになったのがわかります。
    また、終盤高杉を追う銀時の鞄がスカスカだったのは、銀時が前の銀時に戻ったこともわかります。



    解説其の七【pickup】
    ・高杉の変化

    本編では序盤から高杉がAndroidではないという伏線が散りばめられていました。そもそもこの世界でのテンプレ的なAndroidが登場しておらず、比較対象がいない為伏線と言える程ではないかもしれません…。高杉が主に対して口が悪かったり、最初に名前を聞かれたとき間があったり、Androidなのに主と口喧嘩したり、細かい部分からもAndroidしくない部分が垣間見えますが、今回は重点のみ抑えて解説させていただきます。
    まず高杉の表情変化です。後半に行くにつれて高杉は色々な表情を見せます。コミュニケーション能力を備えたAndroidは表情の変化の機能は搭載されてはいますが、必要に応じて表情が変化する、というのが普通かと思います。が、高杉の場合は銀時の過ごす日々が長くなるにつれ、見せる表情が増えます。これはAndroidの学習能力ではなく、高杉自身が銀時との生活で心境に変化があったことを意味しています。
    次に、高杉が銀時に両親のことを話した件についてです。最初に話した段階では、まだ事故で失った主が高杉の両親であることはわかっていませんが、そもそも序盤でプライバシーの関係で話せないと言っていた高杉自身が、後半で自ら打ち明けています。Androidなら、プライバシーの保護の為決して話すことはありません。が、高杉は銀時になら話してもいい、と、此処でも心境の変化がわかります。
    最後に、高杉が銀時に施設へ行きたがらない理由を打ち明けた後一瞬出て来た場面です。銀時が小指を出して、高杉がそれに自分の小指を絡め「指切りげんまん」をしています。Androidは人の世話をする道具であり、主の願いは必ず聞き入れます。その為、Androidと「約束」をしようとする人はいないのです。約束ではなくただの「予約」なのです。ですが銀時が小指を出した際高杉は戸惑うことなく小指を絡ませているので、高杉が「指切りげんまん」を知っていることがわかります。高杉が人間である何よりの証拠です。



    解説其の八
    ・『まっさらな首元』

    終盤浴室で高杉の首元に銀時が口付けた際の一文です。此処でお忘れの方もいるかもしれませんが、人間とAndroidは見た目が殆ど変わらない為、区別する為にAndroidの首元にはバーコードが付いています。本編の序盤でも高杉の首元にバーコードがありました。これは決して、終盤で私自身がバーコードの存在を忘れていた訳ではありません。笑
    敢えて本編では説明を省きましたが、バーコードは勿論偽物です(恐らくシール的な何か)。見た目は変わらず、ただバーコードが無くなっただけの高杉ですが、二人にとっては非常に大きな変化であると暗喩しています。



    解説其の九
    ・バス停

    高杉がいた古い停留所で周りの景色や音、空気感を細かく書いておりますが、此処については読者の皆様それぞれの受け取り方でお楽しみいただけたらと思いますので、解説は控えさせていただきます。















    解説は以上となります。解説を抑えた上で今一度本編に目を通していただけたら、また違った見方をお楽しみいただけるのではないかと思います。
    ご拝読有り難うございました。
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