いさまりss ネタ供養3本① 2年目クリスマスの日曜日、コンビニ塾コマンドを選ぶマリィ
いつもより少しおしゃれをしてコンビニへ向かうマリィ。いつも通りのジャージ姿でチョコミントアイスを食べている大成先生。いつも通りに進む授業。区切りの良いところで休憩タイム。
「なんか食べるもん買ってくる」と言ってレジへ向かう大成先生、チキンのパーティboxを持って帰ってくる。
「チキンしか売ってなかった」
「クリスマスですから」
「クリスマス?……ああ、そっか。じゃあはい、君も一個持って」
マリィにチキンを手渡して、自分のチキンをトンと押し当てて笑う大成先生。
「かんぱい。メリークリスマス」
コンビニのイートインスペース。
店内にうるさいくらいに繰り返し流れるクリスマスソング。
暗くなってきた窓の外、目の前の道路を走る車の灯がイルミネーションに見えた。
無表情でチキンを食べる大成先生。
嬉しくて幸せで微笑むマリィ。
②3年目11月、6畳ワンルームの自宅の窓際で、煙草を吸いながらマリィのことを想うイサオ
あの夏の夜のことがずっと忘れられない。
繋いだ華奢な手。辛い焼きそば。
花火を見上げるあの子の横顔。
コンビニ塾はもうおわりと言った時の、泣き出しそうに揺れた大きな瞳。
自分で突き放したくせに。
今までゆらゆら漂うように、まあいいか、仕方ない、と思いながら生きてきた。自分の行動をやり直したいなんて思ったことはなかった。
ああそうか。これが"後悔"か。
君は本当に、オレにたくさんのことを教えてくれる。
煙草の吸い殻が山になっていく。
スパイスを大量にふりかけて食べたカップ焼きそばは、何の味もしなかった。
③卒業後社会人、はば学の教師になったマリィ。はばたき教育委員会の合同研修(1泊2日)で会う二人。
「よろしくお願いします、大成先生」
「こちらこそ、小波先生」
笑い合う二人。研修中もつい遠目にお互いの姿を確認してしまう。
夜は宴会場でお酒ありの懇親会。
新任のマリィは可愛いと評判で、酔った男性教師たちに囲まれてしまう。マリィは困りながらも愛想良く対応していたが、若い体育教師の男が調子に乗ってマリィの肩を抱く。
「あ、あの」
「いやぁ小波先生本当に可愛いですよね!彼氏とかいたり……痛っいだだだ!」
「小波先生」
聞き慣れた低い声に顔を上げると、大成先生が無表情で体育教師の手を捻り上げていた。
「氷室先生が呼んでいますよ。行きましょう」
泣く子も黙るその名を聞いて、ざっと下がる男性教師たち。廊下へ出て行く大成先生とマリィ。
「あいつ、担当教科現国だろ……?なんだあの力。振り解けなかった」
赤くなった手首をさする体育教師。
「あの、氷室先生はどこに」
「教頭先生がたは別室で飲んでるよ。呼んでるっていうのは嘘」
静かな廊下を歩いて、宿泊棟へ。
「もう遅いし、君はもう部屋へ戻りな。何号室?」
「この階の一番奥です。あの、助けてくださってありがとうございました」
「別に。オレが嫌だっただけだから」
先ほど触られていた細い肩を抱く。部屋について鍵を開けると、彼は何かを考え込む顔をしていた。
「大成先生?」
「さすがに、この部屋で一緒に寝るのはまずいよな」
「あ、当たり前じゃないですか。そういうこと言っちゃだめです。誰かに聞かれたら……」
「どうして。君とオレはお互い社会人で、勤務先の学校も違う。バレたって何も問題ないはずだ」
顎を持ち上げられて、触れるだけのキスをされる。
低い声が耳元で囁く。
「おやすみ、みなこ。明日の夜は一緒に寝よう」
フリー素材なのでどなたか書いてください。そして読ませてください😭😭😭