「烈、暴走(後編)」【第1話 胸騒ぎ】
鈴花:ふむふむ… それでゼルハルトくんのラピスが 汚染されたんだね
氷海:やっぱり校長先生だけじゃないようね あの黒いラピスを持っているのは…
ゼルハルト:あいつ何者なんだろーなー
鈴花:うーん… あ!あそこにいるのは ニアちゃんとトアくん?
ニア:…胸騒ぎ…する
トア:なんでだろう… ニアもボクもさっきから すごく落ち着かないんだ
氷海:今のは…!
鈴花:烈くん…?! これって 烈くんの…運命浄化? ううん 違う…似てるけど…
氷海:似てるわね… でもこれは…もっと禍々しい… 一体 何が起こっているの?
トア:とにかく行ってみよう! この力の源へ!
【第2話 浄化】
エレノア:こっちよ 急ぎましょう
風雅:この感じは… 烈の運命浄化に間違いない… だけど…何故こんな…
ヴァイス:風雅君は浄化の力を使うことに 代償がないとでも思っていたのかい
ヴァイス:浄化する者は自身のラピスの命を けずっているのだよ 汚染とは別の意味でな
風雅:ラピスの命…?
ヴァイス:そしてラピスの命が尽きるとどうなるか… 君も何度か見たことがあったろう なあ ブラック
ブラック:…
風雅:黒い…ラピス…!
ヴァイス:死体だよ ラピスのな
【第3話 黒いラピス】
風雅:死体だって…?
ヴァイス:黒いラピスはさみしがりでな 死にきれないというならまだしも 仲間を増やそうとする
ヴァイス:ラピス自身は死んでいることに 気づいていないから 汚染と違ってポップンをすることもできる
ヴァイス:だが黒ラピスは 触れ合ったラピスを汚すだけでなく …命も 削るんだよ
エレノア:死体というよりアンデッドね
風雅:それで烈は浄化出来なくなったのか… …だけど初めから黒いラピスが 存在したわけではないのだろう?
風雅:浄化の結果黒いラピスが 生まれたというのなら 黒いラピスの存在前から 汚染はあったことになる
ジェダイト:その通りだ 黒ラピスは世界の歪みの副産物に過ぎない 全てはラピストリアという世界の創世に遡る
ヴァイス:…そのあたりの事情については 忘れっぽい神様が知ってるかもな
エレノア:すごい歪み… ここね!
【第4話 洪水】
烈:うわあああああああああ! うわあああああああああ! うわあああああああああ!
???:あははははは! あははははは! あははははは!
翠里:ど どうしたらいいっすか… そ…そうだ 風雅君達に聞いてくるっす!
[トンッ]
翠里:きゅう~
エレノア:しばらくおやすみなさい… あなたはもうこれ以上関わらない方がいいわ
風雅:烈…! 一体 どうしたんだ 烈…!
ヴァイス:今の烈君は ダムに溜め込まれた浄化の力が 一気に開かれて 洪水になっている状況だ
ヴァイス:もはやこれは浄化などという 生易しい力じゃない
ジェダイト:私もこの目で見るのは初めてだ この力なら… 瞬時にラピスを原石… 胎児にまで戻すこともできよう
【第5話 合流】
鈴花:はあはあ… 烈くん…! あれ 風雅くんと…保険の先生…?
氷海:校長先生も… 一体どういうことですか?
風雅:みんな…
???:くすくす… すばらしいよ校長 いい生徒を育ててくれたねえ!
風雅:この少年は…?
ジェダイト:理事長…お聞かせ願おうか 何故あなた自身が…
風雅:理事長…?!!
???:くすす… そっか ご挨拶がまだだったねえ 親愛なる学生の皆さん はじめまして キミたちの通う学園の理事長です
鈴花:え?はっ…はい! 理事長先生 はじめまして!こんにちは!
氷海:どうやら そんな和やかな雰囲気ではなさそうよ…
【第6話 責任】
???:才能ある学生がたくさんで 理事長として誇らしいよ …そこの彼を筆頭にね
烈:うわあああああああああ! うわあああああああああ! うわあああああああああ!
鈴花:烈くん…!
氷海:烈に一体何が起こっているの?
ブラック:説明は後だ このまま放置していては 我々全員のラピスが原石まで還される
ヴァイス:まず せき止めなければならないな…
ヴァイス:風雅君… キミにできるか?
風雅:オレが…?
風雅:…やります オレが…やらなきゃいけない
【第7話 意地】
トア:彼一人で大丈夫なの? みんなで協力した方が…
ブラック:人数が多ければいいというものではない 相性の問題だ
ヴァイス:それと… キミにはまだわからないかな?
ヴァイス:男と男の間にはね… 意地ってものがあるんだよ
トア:だけど じっとしてられないよ!
???:ああ 君は風を使うんだったね くすす…さあ実習の時間だよ お手並みを拝見させてもらおうね
風雅:烈! オレがわかるか?! お前のすべてを受け止めてやる!
風雅:勝負だ!
【最終話 鎮火】
鈴花:やった! これは風雅くんの勝ちだね!
氷海:なるほど… コズミックハリケーンで 烈の体内の焔を拡散しきったのね
烈:はあ…はあ…はあ… あ あれ…風雅…?
烈:いってーなぁ! なにすんだよ!!
風雅:気が付いたか… 全く本当にお前は…