「……っ、ふっ、ふぅ、た、すけ」
「……ワース?」
「も、やだあっ、たす、だれかっ、」
ベッドから落ちるように、オーターから逃げる。捕まってから暇があればずっと抱かれ続けたワースはこれ以上は気が狂ってしまうと恐怖した。
ガクガクと力の入らない手足に力を入れて這うように、ドアに向かう。
「んっ、んぅ、うっ、ひっ、ひっ」
進む度にオーターに注がれた白濁が太腿を伝い、身体が震える。
「……」
ぺたぺたと赤ちゃんのように床を這うワースをオーターはじっと見つめる。
ドアの前までつき、ドアノブを回す。きぃ、、と鈍い音を立ててドアが開き、廊下が見える。早くここから出ないととワースが手を進めようとした時。
「あっ、ふ、ふっ」
「……満足しましたか、ワース」
「ひっ、やだぁ、やめ、やめろ、もうやだっ、やっ」
さらり、とオーターの出す砂がワースの足を捕え、部屋の中に引きずり込む。咄嗟に床に爪を立てるがつるりとした木目のフローリングでは引っかかるものも何も無い。ずるずると身体が部屋に、オーターがいるベッドに戻される。
「やだ、やだやだやだ!やだ!なあ、もうゆるして、ゆるして、」
「それだけ元気ならまだ、出来ますね、さあ、おかえりなさいワース」
ベッドに再び身体を戻されたワースは絶望した顔でオーターを見つめる。
「……や、やだ、にい、にいさっ、ゆるして、ゆるして、くださっ、」
「…………ワース」
「ひっっ、あっ、あやっ、んっ」
「……お前は本当に馬鹿な子ですねえ」