「Pico次のライブでやる曲なんだけど…」
駆け寄ってくるBFの姿にPicoは頬を緩ませる。何よりも愛しい人。2人ならどこへでもどこにだって行けるんだ、そう笑うBFの姿を誰よりも側で見てきた。空気を轟かせるそのサウンドも、ステージ上で煌めかせる瞳も、その笑顔も。2人で背を合わせ演奏している時間は何よりも最高で、その姿は俺の心を捉え続けた。楽しげに揺れる髪にそっと触れると、くすぐったそうにBFは身を捩る。
「本当にお前は最高のパートナーだよ」
「当たり前だろ!!俺たちは最高のダッグさ、お前とならどこまでもいける!!」
眩しいその笑顔にPicoは目を細め口角を上げる。その言葉は嘘偽りなく、いつまでも俺の心の中で輝き続ける。
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