つじたさんとしたいことのうた 早朝4時の修羅場の中、相変わらず終わりが見えない原稿を前に僕は一周回ってハイテンションになっていた。ツジタさんは少し前から別の部屋で眠ってもらっている。なにかやる気が出ることしたいな。でも、なにがいいだろう。あ。そうだ、歌でも歌おうかな。そう思って、好きな歌を歌いまくった。だけど、それも次第に飽きちゃって。
「あ、せっかくだから自分で作っちゃおう。うーん・・・そうだ。つじたさんとしたいことを歌にしよう。つじたさんとしたいことのうた。うた/さくし かみありづきしんじって感じで」
テンションのままにぶつぶつとひとりごとを漏らしながら、頭の中で普段との彼とのやりとりを思い返す。勿論、僕に作詞作曲の才能もなければ、歌の才能もない。むしろ、ドがつくほどの音痴である。だけど、それでもいいのだ。ひとり遊びなのだから。
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