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    nagi1720

    らくがきぽいぽいするところ。真壁一騎をキメがち。メモは考察だったり備忘録だったり。

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    nagi1720

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    ザルヴァートル化という現象、アレスVSニヒトの勝負の結果について

    ザルヴァートル化はエインへリアルモデルをザルヴァートルモデルへと変化させること、という定義のもとBEYONDで初登場した名称だったが、その直後にザルヴァートルモデルであるニヒト、ザインがその現象を起こしている。
    そのため、便宜上ファフナーをパワーアップさせることをザルヴァートル化と後付けで名付けただけで、厳密には過去にも同じ現象が起きており、認識とはやや意味が異なるものと思われる。



    恐らく作中ではじめて同じ現象が起きたのは無印16話のマークザイン誕生時。
    この時はまだ「ザルヴァートル化」という呼び方は無かったが、マークザインは一度ドロドロに溶け、新しい姿へと変化して「生まれ変わった」
    一騎がEXODUSまで乗り続けたマークザインはこの時に生まれている。
    未知の現象に飲み込まれたファフナーの姿が変化するのは、BEYONDでのザルヴァートル化現象時の他の機体と同様である。

    この時、マークザインは一騎の願いの器として、一騎のための機体として生まれ変わったとされている(一騎のコードしか受け付けない、一騎にしか耐えられない意識の変化、など)


    第2のザルヴァートル化現象と思われるのはHEAVEN AND EARTHで再登場したマークニヒト。
    無印で初登場した際には真っ黒でシンプルなデザインをしていたニヒトだが、どろりとした液体状の姿でザインの中から復活し、形を取り戻した時には既に我々が一番馴染みのある姿へと変化していた(保さんよくニヒトだって気づいたな……)
    この変化がイドゥンの「私はここにいる」を受けてのものなのか、操(ボレアリオスミール)の「痛みを消す」願いのための変化なのかは定かではないが、こちらも封印という未知の現象に呑まれた後の変化と言える。
    (※ザインが一騎しか受け付けなくなったように、EXODUSで総士がニヒトに乗れていることを踏まえると、操の肉体は皆城総士をモデルに作られているため(染色体は存在しないが……)、ニヒトの変化は操の願いによる可能性のほうが高い?)


    第3のザルヴァートル化現象はEXODUS終盤、一騎がアビエイターと相討ちになった後。
    冷えたマグマのようなものの中にザインが封じられている間に、一騎は島のミールの祝福を受けてエレメントとなった(エレメントという名称自体はBEYONDから登場したもの。つまりこれも後付け)
    島のミールの祝福とは、根本的には人に願いを選ばせるものである。
    一騎は生命の使い道を願い、永遠の戦士として痛みを引き受け戦うことを選んだ。そしてそのための器として、自らの力で石の棺の中からマークザインを復活させている。

    第4のザルヴァートル化の可能性は、BEYONDでルヴィがこそうしをニヒトに乗せた時。
    この時には「死んだ機体」と評されたニヒトだったが、こそうしが自分のものだと認識したときに復活を果たす。
    こそうしは訓練も無しにニヒトを使いこなし、島の一部を破壊しながら
    「こいつでお前を消してやる!真壁一騎!!」
    と叫ぶ。怒りと憎しみによる願い。それがニヒトを新たに目覚めさせている。
    結果的には圧倒的な経験不足のために機体性能で劣る島のパイロットたちの連携の前に破れるが、もしこそうしが偽島でファフナーの操縦を経験していれば、海神島はひとたまりもなかったかもしれない。


    そしてその後は作中で明確に「ザルヴァートル化」と定義される、アキレス→アレス、ニヒト、ザインの変化と続く。
    それぞれ、アレスは総士を止める(導く)ための強い力を欲する願い
    ニヒトは真壁一騎に負けまいという意識の皮を被った、誰かを救いたいという願い
    ザインはこれ以上の犠牲なく戦いをやめさせたいという優しい願いのもとに。
    (なお、レゾンに関しても赤い月にいる間にしっぽが生えたり姿が変わっているため、ザルヴァートル化に近い変化を起こしていると考えられる。考えられるのは人類を滅ぼすこと、絶望に染めることだろうか)



    少し話が変わるが、ファフナーには操縦する必要がなく、自身がファフナーになることでどんな動きも可能になるという設定がある。
    これは小説版により詳しく記載があるが、自分が違うものに変化していると思い込める者ほど人として無茶苦茶な行動ができるようになる、ということだ。
    自分とは違うものになる=自己の否定が強い者ほど強力なパイロットとなる。そのため作中では、そのことと素の身体能力なども合わせ、最強のパイロットは真壁一騎であった。
    そして、ファフナー自体の性能やパイロットの特殊性なども踏まえた上で、アルヴィス以外の人類(厳密には人類ではないのだがそこは重要ではないので置いておく)の中で最強のパイロットとなるのは恐らくジョナサン・ミツヒロ・バートランド=ケイオスだ。

    BEYONDに登場するザルヴァートルモデルの搭乗者は、パイロットとしての技量だけなら
    真壁一騎≒ケイオス>>こそうし>美羽
    であろうと思われる。
    単純な技量差だけなら、同じ機体同士で戦えば、こそうしと美羽は一騎やケイオスの足元にも及ばないだろう。


    しかしファフナーという機体は、パイロットの技量の他、機体の基本性能でもかなりの差が出るロボットだ。
    かつて無印でノートゥングモデル2体+ベイバロンモデルの3機がかりでニヒトに手も足も出なかったように、EXODUSで人類軍アルヴィス連合が圧されている状況をニヒトとザインの2機だけでひっくり返したように。


    そして、ザルヴァートル化という現象は前述したように、端的に言えば機体のパワーアップ現象である。
    恐らく、機体に内蔵されたミールのコアが、搭乗者の願いを受け、祝福することで引き起こされる現象と思われる。
    一騎自身が誰かから祝福を受けるたびに変化し(人としてどうかはともかく)力を強めていったように、ファフナーもザルヴァートル化を繰り返すたびに強くなっていく。


    もともと決戦兵器として開発されたザルヴァートルモデルは、物語の最後まで作中最強の設計として扱われていた。
    そのザルヴァートルモデルたるマークザイン、マークニヒトが、推察できる限り計3度ずつ、ザルヴァートル化を起こしていることになる。
    それに対し、マークアレスはエインへリアルモデルからのザルヴァートル化を1度。マークレゾンがザルヴァートルモデルから同様の変化を1度だけしている。

    つまり、機体の性能だけなら
    マークザイン=マークニヒト>>マークレゾン>>マークアレス
    の可能性がある。

    変性意識の変化もほとんどなく技量的にもかなり劣るはずのこそうしと美羽が、世界最強のパイロットたる一騎とケイオスを打ち負かすことが出来たのはこのためではないだろうか。
    ザルヴァートル化のたびに誰かの願いがコアに蓄積され続け、結果「蓄積されてきた人の意思の力」で勝ち取った勝利だったのではないか、と思う。


    余談だが、ザルヴァートル化についてこそうしが彗に「ぼくでもできるか」「みんなもやればいいのに」と尋ねるシーンがある。
    彗は「ニヒトはザルヴァートルモデルだからできない」と断言していたが、前述してきた未知の現象が及ぼす変化のことをザルヴァートル化と呼ぶのであれば、人類はまだそのことを理解しきれておらず、理解しきれていないことをあり得ない、と断じてしまっているだけで、本当は誰にでも起こせる当たり前の現象なのかもしれない(この辺りはなかなか意識の変化を起こせないとされたBEYONDの旧世代にも重なってくる描写な気がする)
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