(腐)風邪っぴきハニー(水麿)「おはよう、水心子」
笑う君が朝だというのに頬を真っ赤にしていたから。
「やっぱり風邪か」
手を引いて支えてやって戻ってきた二人部屋、布団を敷き直してやるとそこに膝をついた清麿がううと唸った。
「ごめん……なんだかふわふわしているなとは思ったのだけれど……」
「あんな真っ赤な顔してたらそりゃそうだよ……薬研殿が出陣前でいてくれてよかった、診てもらえなかったら清麿だって不安だっただろうし」
手入れ部屋を一人で預かる薬研は今日は出陣の部隊に名を連ねていて、それを知っていたので水心子は清麿を担ぎこんだのだ。きよまろがなにかおかしいんだ診てくれと叫んだ水心子に、彼は驚くでも笑うでもなく真顔で『落ち着け』と諭してくれた。
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