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    ロヴィフェリ
    監禁要素⚠️

    #ロヴィフェリ
    loviferi
    #ロマ伊

    「ん…ここは…?」
    フェリシアーノは冷たい空気を感じて、思わず目を覚ました。しかし、なぜか視界が暗い。アイマスクでもされているのだろうか。

    「確か…俺…」
    フェリシアーノは記憶を辿っていった。
    いつも通り、アルフレッドが会議を仕切って、無茶苦茶な提案をし、それをアーサーが否定して、それにフランスが乗っかって賛成して、世界会議が騒がしかったところを、ルートがみなに注意して、解散して…

    そこまでは覚えている、でも、俺が帰ろうとした瞬間から記憶がない。

    「やっと目が覚めたか?バカ弟」
    「こ、この声はにっ…兄ちゃん…??」

    フェリシアーノはこの声に聞き覚えがあった。

    ここに閉じ込めたのはロヴィーノ、ヴァルガスだ。

    「なんでこんなことしたの、?」
    震え声で上手く声が出せない。けど、声を絞ってこう言った。すると、

    「お前が他のところに行くからだ」
    「…え?」

    「俺はお前のことが好きだった。好きで、好きすぎて他の男にじゃれるのが苛立った、」

    「そんな理由で、俺をここに閉じ込めたの?」
    「そんな理由だと?」

    ロヴィーノの低く、怒りのこもった声につい怖くなる。

    「大体、お前がムキムキジャガイモ野郎の所に行きすぎなんだよ。前とかフランシスとか、アントーニョに口説かれてたのに、満更そうでもなかったな??」

    「ちがっ…それは勝手にフランシス兄ちゃんが…」

    「他の男の名前を出すな。俺だけを見て欲しいんだよ。」

    「…。兄ちゃん」

    いつからだろう。俺はフェリシアーノを追っかけていた。

    あいつは、可愛くて、みんなに愛されていて、絵や何もかもが俺より上だった。幼少期からその差は愕然だった。

    だけど、俺の側にはいなかった。ルートや、菊、俺の元から離れていった。

    アントーニョだってとっかえてっていうぐらい、弟は有能だった。

    だけど、俺は絵も掃除も、何もかもが駄目だった。
    だからバカ弟をみると、嫉妬と、憎しみと、憧れなんかがぐちゃぐちゃになってどうしても駄目になる。

    だけど、俺はフェリシアーノを好きになったきっかけがあった。

    こんな暴言だって吐いても、今、監禁されていてもフェリシアーノは抵抗せず、怯えている。あぁ、その顔がもっと見たい。見たい。

    声も、顔も、体も、何もかも誰にも見せたくない。だから…

    「お前を閉じ込めれば俺しか見れない。」

    「やだよっ…兄ちゃん、これとってよ…」
    「…アイマスクはとってやるが、縄はとってやらねーぞ。」

    「うあっ…」
    視界には兄ちゃんが映っている。いつもと違って、目には光がなく、顔が真顔だ。

    いつも、口がまがってて、でもどこか優しい兄ちゃんはどこにいったんだろう。

    「俺以外は見るなよ。見たらどうなるか…わかってるよな?」

    「うん…兄ちゃん、分かったよ、」

    「他の男のところにいくな。名前を出すな。これだけは破るな。」

    「兄ちゃん、」
    「なんだ?」
    「…お腹空いた…兄ちゃんの料理がたべたい」
    フェリシアーノは料理してるときに、逃げようと思った。

    「いいぞ。何が食べたい?」
    「パスタ。兄ちゃんのパスタがたべたい。」

    「あぁ、いいぞ。でも」
    フェリシアーノは耳打ちをされる。

    「逃げようという、考えは捨てろよな。」

    フェリシアーノはこれからを悟って絶望した。

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