komaki_etc 波箱https://wavebox.me/wave/at23fs1i3k1q0dfa/北村Pの漣タケ狂い ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 224
komaki_etc☆quiet followDOODLE雨想、情事中 #雨想 fleetingThing Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow komaki_etcDOODLE雨想、成人式リクエストおちょこ 日曜日、実家には帰らなかった。 正確には、帰る暇がなかった。年始早々仕事が続いたのもあるし、正直成人のお祝いなんて、東京でも出来るのだ。 実家には正月に顔を出したし、そこでお祝いの言葉をかけられて、おしまい。この方が気が楽で助かった。中高の頃の同級生と成人式の会場で会ったら、きっとあっというまにもみくちゃの質問攻めにされて、あることないこと噂が広まって、テレビ中継でその様子が報道されてしまうのだ。ほんの数人の親しい人とだけ連絡がとれればそれでいいし、それは成人式の時じゃなくてもいい。兄さんには「行ったらどうだ」と言われたけれど、行かない選択をしたことを後悔はしていない。 「それでね、九郎先生、一希先生と、袴で写真を撮ってきたんだよー。ほら」 2008 komaki_etcDOODLE漣タケ、海にて人魚の歌 人魚姫の物語が、とてもしあわせとは言えない終わり方だと知ったのは、つい最近のことであった。 一月の空気は凛と冷たく、凛という漢字が冬生まれであることを嫌でも感じさせる。寒さに思わず丸まってしまう背中を伸ばしながら、タケルは海を目指していた。 電車は少し混んでいた。冬休みが開けたからか、日常は通常運転に戻ったようだ。この時期の座席はあたたかい。電車そのものが暖房器具のようだった。 いくつか乗り継ぎをしていくうちに、窓の外に海が広がった。人工的に切り取られた海はそれでも壮大で、水平線に圧倒されてしまう。 駅に降りても、誰も海に心を躍らせていなかった。地元の人にとっては当たり前の光景であるし、冬にわざわざ海を求める人は稀有な存在だ。黒や灰色のコートが電車から排出されたり飲み込まれていく様は、波の音に反してなんと無機質なことだろう。 5753 komaki_etcDOODLE漣タケみぞれ みぞれが世界をゆるゆると冷やしていく。ぐしゃぐしゃになった地面を喜ぶ者は誰もおらず、ならばいっそしっかりと雪が降って欲しいとすら願う。交通網が混乱することはわかった上でだ。それほどまでに、みぞれは人々から嫌われている。 でも、と思う。窓ガラス越しに見るそれは、なんだか氷砂糖みたいで綺麗だ。街灯がじんわりと滲んで、その仄かな明るさがろうそくみたいで。 「冷えますねえ」 タクシー運転手は独り言のようにそう言った。俺は「そうですね」と答えて、シートベルトに指を滑らせる。冬のタクシーはいつも、どこか寂しい。みぞれが車体を叩く。運転手はおかまいなしに道を進んでくれるから、俺は安心して背もたれに身を預けた。 2608 komaki_etcDOODLE漣タケ、寒空の下西高東低 季節風というのだったか。北風が頬を切り裂くように吹いていく。おそらくこちらが北で間違いないと思う。太陽の照りが頼りないから。 指先が氷のように冷たいとは表現するものの、本当に氷と同じだけ冷たいのかは比べたことがない。チビの家の冷蔵庫の製氷皿を思い出す。氷が詰まってたり、詰まってなかったりする、白い受け皿。夏に「コーラを入れたらコーラ味の氷になって美味いんじゃないか」と二人して閃いたが、出来上がったそれは薄まった味でたいして美味しくはなかった。あれはもう半年前の出来事なのか。カレンダーは下半期になった途端に早く走り出すような気がする。 チビとの待ち合わせ場所の目印はポストだった。赤い四角は街中にうまく溶け込み、けれど一度目立つと途端に目を引く。何かの合図みたいだと思った。ポストの隣に立った時、横を歩いていた親子連れが「ここまで来たらだいじょうぶ」と言っていた。なにかから逃げているのかと思わせる言葉だ。でも、きっとポストが境目だったのだろう。なにかから守ってくれるおまじないなのだろう。 1983 komaki_etcDOODLE漣タケ、悪夢を見た夜中の話月の話 トラックに轢かれる夢を見て飛び起きる。 妙に生々しい夢だった。眩すぎるライトも、叫ぶようなブレーキの音も、耳を劈くようなクラクションも。 いや。夢じゃなかったのかもしれない。俺は以前、事故に遭っている。その時の記憶はとっくに失っていたが、脳みそのどこかに忘れてきていただけなのかもしれない。はあ、と深いため息を吐いた。こういう時は深呼吸だ。布団がしっとりと水分を含んだように重く感じる。 動悸が治まっていくと、隣にアイツが寝ていたことを思い出す。そうだ、コイツは夕飯をたかりに我が家に押しかけ、俺の分まで総菜のハンバーグを食べ尽くして、悠々と寝こけているのだった。いびきが部屋に響くのを聞きながら、よくこの中で眠れたな、と我ながら感心した。俺はアイツの鼻を摘まんだ。 2057 komaki_etcDOODLE漣タケ、レッカイ花束 退屈なレトロ映画を見た。「それらしくしよう」とポップコーンをわざわざ用意して見たのに、ありきたりなカーチェイスも歯の浮くベッドシーンも、俺たちのキスでかき消えた。 俺の部屋のソファベッドを占領しているレッカは何度も大あくびをしていたが、大人しく最後まで見ていた。キスの促進剤だとでも思っていたのだろう。エンドロールが流れた途端覆いかぶさってきたので確信する。映画を見ようと言った俺を否定しなかったのも、大人しく銃撃戦を見ていたのも、全ては俺を食べるためだったのだ。 「コーラの味」 バードキスを繰り返しているうち、そう言われた。だって映画にはポップコーン、ポップコーンにはコーラなんだろう? 俺たちは映画館で映画を見たことがない。 1347 related works あめてる方のながれDOODLE季節外れの雪 あめてる方のながれDOODLE あめてる方のながれDOODLEかれふく あめそら komaki_etcDOODLE雨想。雨彦さんが吸血鬼はじめから 本日三度目のカフェ。喉が渇いて仕方ない。 連日、雨彦さんに血を分け与えているからだと思う。カフェインばかり摂るなと眉を顰められたから、ブラッドオレンジジュースにするけれど、どうして僕がこんなに気を遣わなければならないんだろう。 きっかけは本当に些細なことで、雨彦さんが吸血しているところを見てしまったのだ。撮影してた建物の、外に続く非常階段の踊り場。外の空気が吸いたくなって、と一人でぷらぷら出ていったら、ばったり。スタッフの一人がこっそり喫煙しているところを口説いたらしい。吸血された時の記憶は消せるから、特に騒がれもせず、こうして撮影やロケのたび、事に及んでいたという訳だ。 「時折ふらふらとどこかに行くのは、そういう訳だったんですねー」 2020 あめてる方のながれDOODLE あめてる方のながれDONE雨想お互いの人に話していないことをPが先に知っても嫉妬はしない幣所の雨想 あめてる方のながれPAST再録本に載せてた漫画を支部のまとめにいれるのを忘れてしまったのでこちらで… 20 syurai_hasebeDOODLEまっちろ雨想 あめてる方のながれDOODLER18好きだけど画力の問題で描けない侍 recommended works あめてる方のながれPAST雨想(2019/8/27) あめてる方のながれDOODLEタピる雨想 msn02saongDOODLE(2022.02.04)宮城のおみやげ 匣はんぺんValentine雨想バレンタイン 匣はんぺんMOURNING雨想お風呂タイム komaki_etcDOODLEファンクロ(漣タケ)タバコ吸ってます クローがモブに襲われてる描写があります煙草「……ペッ」 相手の男――だったもの、が倒れる床に、彼から排出された唾液を吐き出す。床というか、彼自身に。 僕は童顔だ。背も低い。こればかりは天からの授かりものだから、悔やんでも仕方ない。逆に利用する他ない。だけど、こう何度もペド野郎の相手をさせられるのも、いい加減堪忍袋の尾が切れそうだ。 「なーにが可愛い坊や、だよ。ゲスが」 彼に弄られた臀部を数回手で払い、撫で回された頬を肘で拭う。ヤるに至らなかったからまだマシだ。懐から煙草を取り出し、口に咥える。一刻も早く、彼の体液の味を忘れたかった。煙草も嫌いだけれど、こういう時に役立つから仕方なく持ち歩いている。マッチを二、三回擦り火を起こす。肺いっぱいに煙を吸い込めば、喉の辺りが焼けた心地がした。初めて煙草を口にした日のことを思い出す。 1804 ahotamanZDONE雨想版一週間ドロライ お題「ヒュチャ」お借りしました。好きな人に自分を食べてもらうやつだけどなんかそういう倫理的な問題にならないやつ?概念的なやつ?が大好きなので書いてしまいました 2 komaki_etcDOODLE漣タケ。モブおじさんが漣を泊めてた過去があります手のひら 夜中の三時に目が覚めた。 どうして三時かわかったかというと枕もとのスマホで見たからで、どうして夜中に目覚めたかというと話し声が聞こえたからだ。 隣に寝ていたはずのアイツの姿はなく、かわりに風呂場の方から声がする。誰と話してるんだ、電話か? こんな時間に台詞暗記をするようなヤツではない。 俺は軋む身体を無理やり動かしてベッドから降りた。シングルベッドじゃ睦みあうのにも無理がある。しかし事はいつも急に始まるから、わざわざホテルに行っている暇もない。どうしたもんかと腰を摩りながら、俺はこっそり風呂場へ近づいた。 「だから、無理だっつってんだろ」 苛立った声が浴室に響く。俺を起こさないようにわざわざここまで移動してきたんだろう。真っ暗な室内に、煌々とスマホの光が反射する。 1992 komaki_etcDOODLEあんまり漣タケじゃない。タケルがジグソーパズルを漣とやる話ジグソーパズル タケルくんもやってみて、と小さな手のひらから受け取った小ぶりな箱には、たまに見かけることのある夜の絵が描かれていた。姫野さんは「ゴッホの絵、なんだって」と教えてくれて、嬉しそうに顔を綻ばせた。 「かのん、パパと一緒に一回やったから。なおくんとしろうくんにも貸したの。二人ともむずかしかったって言ってたけど、かのんは二日でできたんだよ」 「へえ、それはすごいな」 どこでこの絵を見たのか思い出せないが、おそらく有名な絵なのだろう。青い夜空が広がる下、街並みの中に、黄色く塗られた店が光っている。あたたたかな、美しい絵だと思った。整然とした石畳はどこか優雅で、星の輝きはやわらかだ。 「タケルくんに貸してあげる!」 2676