リンに呼び出されて遺跡に来たテュオ。二人は隠し部屋で寝てるアルを発見。このまま放置も良くないからとりあえずヴィスキントまで連れて帰る。ちなみにテュオはアルを姫抱っこ。
アウテリーナ宮殿の部屋にて目覚めたアル、長い眠りだったのでボーっとする。何とか名前だけ聞き出した。けどそれ以外のこと覚えてない。
しばらく宮殿に滞在するアル。リンの調査により恐らくドラゴニュートの生き残り、保護体制を立てる。
宮殿の生活もだいぶ慣れてきたアルだったが、たまたま兵士たちの話を耳に入った。最近子供誘拐案件が頻発してると知り、こっそり外に出た。
テュオ筆頭にアルを捜索。
何とか見つかったが彼は不思議な力で誘拐犯をぶっ倒した所を見かけた。その後酷く疲れたアルは倒れて、(まだ)テュオに横抱っこされた。
まだしばらく平穏な日々を過ごしたが、今度はアル攫われた。容疑者を洗い出してとある宗教集団の仕業だと判明。
現場に駆けつけてちょうど怪しい儀式の真っ最中。アルから無理やり力は引き出された反動で仮面が割れた。溢れ出した星霊力は竜の姿となり、無差別攻撃を始めた。
パーティメンバーが協力してギリギリその場を収めた。その中、テュオは自分の想いを気づいた。
皆が宮殿に戻り、だいぶ落ち着いて記憶が戻ったアルは300年前について語り始めた。自分は本当は改造された元人間だったことも。
あの件以来何故か皆はアルに対して少々過保護。特にテュオは顕著。けど自分の気持ちを伝えるべきか絶賛悩み中。キサラに叱られた。
そしてある日の夜、モジモジしながらもアルに自分の気持ちを伝えようとするテュオだったが、急にアルが苦しそうになり、そして毛髪は枯れ落ち、皮膚も剥脱。最終的にヒトの姿さえなくなり、ガラスの破片のように床に散らした。
騒ぎで駆けつけた皆もその光景に驚愕。
でもその直後に破片の中にアルが跪いたことが気づいた。頭部両側から透き通った角、背中に大きな翼、両手と両足は鱗に覆われ爪も尖ってる。さらにしっぽは生えた。まさしく伝承の中のドラゴニュートそのもの。
目の前の出来事に見とれた一行はアルの「とりあえず服をくれる?」にハッとした。
ドタバタ後まだアルの歴史授業。
大昔のドラゴニュートは竜の民と呼ばれたこと。
自分は確か人間だった、でも竜の民の時代に魂に特殊な術式を刻まれて何度生まれ変わっても前世の記憶と力を受け続けること。
そんなアルに己は相応しいかとまだうじうじハリム。そして再びキサラに叱られた。今度はシオンからも。
「あなたはいらないなら私が貰うわ」とシオンに言われてなんか決めたように本格的にアピール開始。残念だがなかなか通じない。前途多難。
=====設定らしきもの=====
◆ドラゴニュート
竜人。約300年前に絶滅した幻の一族。
ヒトの姿で、頭部両側に角、背中に翼が生えて、手足も鱗に覆われてると、ドラゴンとヒトの狭間の存在。
絶滅の原因は不明だが、内戦でひどく消耗されたという説が有力。
◆竜の民
竜人の古称。それは今よく知られてるドラゴニュートではなく別の種族を指すと言われるが…
◆ケモビト
獣人のこと。身体の一部はケモノのような特徴が生えてる。
基本的身体能力は高いので、力仕事に従事することが多い。
◆ヒト
一般的人間。体力はケモビトに劣るものの、優れた頭脳を持ち、星霊術も長ける。
◆パーフェクター
いわば文武両道。ヒト、ケモビトの頂点に立つと見られる者が与えられる別称。
◆領将(スルド)
一国の指導者を表す呼び方。就任者は殆どパーフェクター。
=====
◆アルフェン
緑の国メナンシアの領内にある遺跡、その最深部の隠し部屋で発見された白銀髪の青年。
名前以外の記憶が無く、割れた奇妙な仮面を被ってる。両手は一部鱗に覆われ、さらに頭部に小さな角が生えてるから恐らくドラゴニュートの生き残りだと推測。
テュオハリムの提案より、メナンシア首府ヴィスキントの宮殿にて保護されてる。
性格は本編基準で天然さがマシ。また、長い眠りから目覚めたばかりなので初期はよくボーっとする。
ちなみにちゃんと痛覚がある、でも辛党。
パーティメンバーとも友好。
テュオハリムのことは好感が持ってるが、それは恋かさっぱり。距離が近い。けどくっついてない。
彼の求愛に応えるのもだいぶ先の話かも。
◆テュオハリム
メナンシアのスルドでパーフェクター。
鳥系ケモビトの名家イルルケリス家出身でありながら、片翼しか生えないため空を飛べない。それでもスルドになれるほどの実力者。
指導者としての腕も確実で国の人々からの支持も絶大。本人曰くはやく引退して趣味に没入したいという。
本編のトラウマがないのでそこまで自己否定はしないがやはり後ろ向きの性格。アルフェンと出会った以来、彼に何とも言えない感情を抱えてる。時間を経ってそれは情愛に昇華させ、自己アピールも積極的になってる。でもあんまり通じない。
いつか伴侶として迎えたいけど道は長い。がんばれ。
◆リンウェル
ヒトの少女。優秀な星霊術使い兼考古学者見習い。若いながらもフィールドワークで世界のあちこちを回してる。
アルフェンを発見した張本人(一応テュオハリムも居たが最初の発見者は彼女)。自分が起こしちゃったのでしっかり面倒を見なきゃと思ったが最終的にアルフェンを兄として慕うようになってる。
性格は本編後半を基準。ロウとは喧嘩友達みたいな関係。一応テュオハリムの恋を応援しようとするが、アルフェンの味方にしたい!の気持ちが強い。
◆キサラ
ヒトと獅子系ケモビトのハーフ。現役近衛兵で、テュオハリムとは主従関係であり、対等の友でもある。一時期的に二人はくっついてるでは…?とウワサが立ったが早い段階で消えた。むしろオカンと大きな子供みたい、とか。
性格や強さも本編そのまま。
ミキュダ兄さんは健在。近衛兵引退したが兄妹関係は別に悪化してない。
友としてテュオハリムの恋情を応援するつもり、なかなか動き出さない彼をかなり心配。
◆シオン
うさ系ケモビト。めずらしくピンク色の髪の持ち主。趣味のファッションを活かして、ヴィスキントでも店を持つほどの人気デザイナー。
本編の<荊>がないものの、昔からうさぎだからでよく見下されてたせいで少し尖った性格だったが、根は優しいまま。そして大食い。
リンウェルとキサラと仲良し。よく三人でスイーツ店に行ったり女子会をしたりする。
アルフェンと初対面の時いつも通りトゲトゲ、次第に彼の個を個として接する性に惹かれて将来アルフェンを貰おうとするか否か。
◆ロウ
狼系ケモビトに育てられたヒトの少年。そのため振る舞いはケモビトに近い。
とにかく体を動かすのが大好きで、じっとしていられない元気いっぱいの子。
本編の性格で表裏がない。リンウェルとは喧嘩友達で、よく彼女のフィールドワークに付き合わせる。
テュオハリムはアルフェンに積極的にアピールするようになって以来、いつも二人の雰囲気に巻き込まれてある意味一番の苦労人。