Change(未完成) 1
突然、辺りは薄暗くなる。先程まで美しく青い空が広がっていたが、一瞬にして黒い雲に覆われポツポツと雨が降り始めた。
何かが起こりそうな雰囲気だと三門市に住む人々は感じ取った。
その中でも界境防衛機関、通称ボーダーと呼ばれる組織の人々は警戒心をより強めた。
彼らは『近界民』が侵略することを知っていた。
迅悠一のサイドエフェクトにより、近々大規模侵攻並の被害が起こることを予知していたのだ。
そこで、今度は以前の大規模侵攻よりももっと被害を抑えようと一丸となって作戦をたてていた。
それぞれ周りを見渡すと空から黒く丸い球のようなものが現れる。それは建物を吹き飛ばす程の威力があり、ボーダー本部の屋上に待機していた隊員達の中にはそれを複雑な思いで見ている者もいた。
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