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    kei_sousaku1

    @kei_sousaku1

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    kei_sousaku1

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    今日も今日とて自分の欲望を満たし衝動を抑えるために
    俺は夜道を歩いた
    返り血を浴びパイプを片手に…

    けい「そういえば今日何人やったけ…?
    覚えてねぇわ
    まぁいいか、次の獲物はー…」

    こんな夜中に一人の後ろ姿からするに男が
    俺の目の前を歩いていた
    身長は自分より少し低めだな
    他の特徴は夜道なのもありはっきりは分からない

    けい「まぁそこらへんはこだわってないしいいや
    良さそう獲物はしっかり狩ってかないと…」ニヤッ

    いつも通り静かに背後に近づく
    今日は運が悪く大した人数殺れていない…

    けい「何か起きる前にさっさと殺って今日はやめにしよ…」

    背後まで来てパイプを振りかぶる

    けい「…こんばんわー
    そしてさようならッ!」
    「!?」

    ビックリしたような表情でこっちを振り返ったと思えば
    俺は何故か空を見ていた

    けい「え…?」

    驚いているのも束の間背中に激痛が走る
    その痛みで何が起きたのか理解した
    俺は襲おうとした奴に投げられた事を…

    けい「いったーッ!!?」
    「後ろからいきなり襲ってくるとは…」
    けい「…ッ」

    そして俺はさらに理解する
    こいつは俺の苦手なタイプだと…

    この日から俺の日常は変わっていった







    少し仕事で遅くなり夜道を一人で歩いていれば
    なにか後ろから気配を感じる…
    そしてその気配は殺気を含んでいた
    警戒をしながらさっきと何ら変わりなく歩く
    すると…

    「…こんばんわー
    そしてさようならッ!」
    ライト「!?」

    さっきまで遠くで感じていた気配
    それは気づかぬうちにもう自分の真後ろまで来ていた
    ビックリしながら振り返れば相手は何やら振りかぶっていた
    この状況からして殺しをしようとしているのは確か
    俺は咄嗟に相手の腕と首元を掴み投げた
    相手も予想していなかったとでも言うように唖然としていた

    「いったーッ!!?」

    と大げさなリアクションを取る
    しっかり見れば自分より身長のでかい男だった

    ライト「後ろからいきなり襲ってくるとは…」
    「…ッ」

    夜道で暗い中だがよくよく見ればこいつは返り血を浴び死臭もひどく濃かった
    こいつもしかして殺人鬼か…?
    俺はとりあえず目の前の男を拘束することにした





    痛みで体を動かせないでいると
    そいつは俺の手をベルトで拘束してきた
    まぁベルトで拘束するからそんな大してことないだろう
    そう思っていたがそいつはベルトをきつく容赦なく締めてきた

    けい「いてぇよ!」
    「うるさい、殺人鬼は黙って拘束されてろ」
    けい「…手際良いし物理できるのなんで?
    一般人ではないでしょ??」
    「…俺は元公務員だ」
    けい「えー君公務員だったの?
    今日ほんとに運悪いじゃん…
    ってか俺の事運ぶの雑じゃない?
    そんな胸倉掴まんでもいいじゃん、ねぇねぇ」
    「うるさい黙ってこい
    それにもう公務員じゃないって言っただろ」
    けい「…ふーん訳ありっぽいね
    まぁ連れてったところで無理だろうけど…」
    「…?
    どういう意味だ」
    けい「そのままの意味だけど…?」
    「まぁいいさっさと行くぞ」

    そのまま俺は刑務所に連れて行かれた
    どうやら元公務員っていうのもあり知り合いが多いらしい

    「じゃあこいつ頼んだ」
    けい「えーもういなくなるの?」
    「…犯罪者と関わるつもりはない
    ここで反省してろ」
    けい「…ちぇ」

    そう言ってそいつは帰っていった

    連れてこられたのは一般の刑務所
    …ここも来た事あんだよな
    そんなこと思いながらとりあえず指示に従って牢に入る
    なんか色々言われたけど興味ないし聞き流した
    そして看守が居なくなったタイミングですぐに脱獄してやった

    けい「この刑務所抜け出すの簡単なんだよな…♪
    さてと今日は運悪く捕まったことだし大人しくするか」

    刑務所を出ていつもの場所に戻ってくる
    することもなくそこら辺の木に登りこれから何をしようか考える

    …家に帰るつもりなんてさらさらないし
    家を借りようとも思わない
    別に寝なくていいし飯だって栄養取っときゃ生きていける

    そういえばさっきの俺のこと捕まえてきた奴のこと気になるな…
    今度会った時には名前聞いとこ

    「ふぁ~……
    なんか今日は珍しく眠いな…このまま寝るか……」

    木の上で寝る体制に入り目を閉じる
    なんだかんだもうこの寝方も慣れっこだ
    落ちたのは最初の頃だけ((((
    外で寝るってなると一番落ち着くのは木の上だな
    誰にも見られないしどうせそんな寝ない仮眠程度だからちょうどいい
    今日あったことを振り返りながらゆっくり瞼を閉じた

    そして目が覚まし周りを見ればまだ暗かった
    相変わらずの睡眠時間
    今日は30分ぐらい寝たか…?
    携帯を開き時計を見れば40分経っていた

    「お、珍しく寝れた
    まぁ今日色々あったし体痛いししゃーない」

    俺は木の上から降りて伸びをする
    夜中と言ってももう朝方
    こんな時間から走ってるじじいやペットの散歩する人が
    ちらほら見えてくる

    「することねぇしその辺散歩するか…」

    持っていたパイプは布で適当に包み肩掛けにし
    ナイフは見えないように太ももに収納する
    そしてのんびり散歩をしていれば
    だんだんと明るくなってきて通勤やら通学やらで人が増えてくる
    人混みはめんどくさいから少し避けながら散歩を続けていれば
    ふと視界に見たことあるのが入る

    「あ!!」
    「!?」
    「昨日の人!」
    「ハァ?!なんでお前ここにいる!」
    「え、逃げてきた」
    「昨日の今日で脱獄…!?」
    「昨日の今日っていうか…もう昨日脱獄したし……ボソッ」
    「……」ガシッ
    「え、ちょッ!急に胸倉掴まないで!
    え、まさかの昨日と同じ連行スタイル…!?」
    「俺はこれから仕事なのになんでこう面倒ごとに巻き込まれるんだ……ハァ…」
    「ねぇねぇ名前教えて」
    「お前に教える名前なんてない」(キッパリ
    「いいじゃん!教えてくれたら抵抗しないで素直についてくからー」
    「………ライト」
    「…!
    ライトさんね、俺はけい!
    刑務所から出た者同士仲良くしようよ」
    「誤解を招くような言い方するな!俺とお前じゃ出た理由が違う!
    それにお前はまたこれから入りに行くんだよ!」
    「ひぇーやだー
    いいもんねすぐ出てやる…」
    「お前に反省の二文字はないのか?」
    「ないね」(即答
    「…一発殴っとくか」
    「ヤダヤダヤダ嘘嘘反省はしてる
    体が勝手に動いて出ちゃうだけ(((」
    「それはつまり反省してないってことじゃねえのか?」
    「あれ…?」
    「…」ドカッ
    「痛いッ!!」

    そんなこんなで出た(逃げ出した)ばっかの刑務所に逆戻り…
    逆戻りになったけど名前聞けたしまた会えたしで今日は運がいい!
    まぁライトさんに殴られた腹が痛んでその日はうまく動けなかった…
    だからこの日は大人しく牢屋の中で過ごした
    そして体の不調がなくなったころ俺はまた脱獄をした
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