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    夏naaa

    ここは墓場です。
    書き捨ても普通におきます。

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    夏naaa

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    そして宿学旅行編へ。

    最初の一日目はうまく書けた気がしますが、あとがちょっとと思って載せませんでしたが、思いきって載せます

    修学旅行へ行ってきます(一日目) 女体シリーズ「じゃあ行ってきます!」
    「行ってらっしゃい。」

    高校の修学旅行にいさ子は出発した。
    とっても楽しそうないさ子を見て、笑顔で見送りをし、笑顔から真顔に戻る。
    いそいそといさ子の修学旅行についていくための準備を終わらせ、
    雑渡も出発するのだった。


    長い移動を友達と楽しく話しているいさ子を、遠くの席から眺めて、飲み物を一口飲んで緊張で渇いた喉を潤した。
    いさ子にバレると怒られると思い、内緒でついて来た、普段なら着ない柄シャツ、キャップ帽子を深く被り完全にどこかのチンピラに見える。なので周りの人たちは勝手に散っていった。
    仕事は溜まっていた有給休暇を使いここまでついてこれた、
    尊奈門は「そんなに休んで知りませんからね!」と泣いていたが、無視した。

    新幹線に乗って、いさ子を遠くから席から眺めている。
    (クラスの女子も男子も仲良いんだなぁ・・・。)
    昔を少し思い出しながらいさ子から目を離さない。
    よく笑う子なので、いさ子の周りはみんな楽しそうだ。
    こう見ると、歳相応の男子と付き合った方がいいのでは?
    とも思うが、首を振ってその考えを拭う。
    「今更気にしてもねぇ。」
    眉をハの字にして苦笑いをして自傷気味に笑った。


    いさ子たちのバス移動は事前に予約したレンタカーに乗りついていく。
    なんとなく、ドライブは好きだったので以外にも楽しみながら運転をする。
    (今頃バスの中ではいさ子は楽しく話してるだろうなぁ。)
    目的の場所について、トイレに移動しようといさ子たちが行ったあとに降りて行動する。
    いく場所については、これまた内緒でしおりをコピーしたものが手元にあるのでトイレを終わらせて先回りをする。

    「いさ子これ美味しいよ!」
    「(パク)ほんとだ!」
    友人のグループで露店で買い物をしているいさ子たちを見つけた。
    相変わらず美味しいものを食べるてる姿が可愛い・・・。
    そう思っていると隣の方から話し声が聞こえた。

    「あの食べてる子かわいいよね。」
    「胸でかいしな。」

    という会話が聞こえた。
    だいたい20代の男だろう。それを聞いた雑渡はゆっくりと
    その声の主たちの方を向いた。
    その雑渡に気づかないで話を続ける。

    「制服だから高校生かな。」
    「俺ロリコンじゃないからパスな」
    「じゃあ私はロリコンってことかな?」

    いつの間にか男たちの横に立って話かけた雑渡。
    ギョッとして男たちは雑渡を無言で眺める。
    「君たちが話してた女の子の婚約者です。」
    「「え?」」
    不審者のごとく二人は身構えた。
    「だから、そういう話でもすっごい気分悪いな。おら散れ。」
    最後の言葉は腹の底からゾッとするほど低い声で威嚇をした。
    「ヤベーヨこいつ・・・」
    と小声で言いながら二人は逃げ行った。
    我ながら・・・と思いつついさ子たちの後についていく。

    (修学旅行が楽しいのはわかる。
    いろんな友達といろんな思い出を作るのもわかる・・・。
    でも近いんじゃないかなぁ〜〜〜。どこ見てんだ男子・・・。)

    そんなことを思いながらも、いさ子を遠目から見てまた「かわいい」とと呟く。
    楽しんでるいさ子もかわいい。かわいいが、自分と一緒じゃないことが唯一の不満だ。
    そしてさっきから同じくいさ子を眺めてる男子がいる。
    その目線は「好きな子」を眺めてるそれだ。
    しかし、当のいさ子は気にしていないようだ。
    何度か目線は合ってるが、なかったことのようにスルーしている。
    いさ子が相手にしていないのなら安心だろう。
    むしろ、あんなにスルーされているのにめげない男子にムカついている。
    (ひょっとしたら・・・)

    夕方になり、ホテルに着いた。多分学生の一番の楽しみなはずだ。
    目を光らせなければ、いさ子に近づく奴もいるだろう。
    いさ子たちとは別の階に泊まり、いさ子たちが寝静まった後に見回りに行こうと思ったが、
    一番心配なのは温泉なので、雑渡も入ることにした。
    いさ子に見つからないように慎重に、いさ子たちが入ったことを確認してからこそこそ入っていく。

    露天風呂に入ると、どこからか女子たちの声が聞こえる。
    (上か・・・)
    まぁ、上なら覗かれる心配はないが・・・声は聞こえるのか・・・。
    少しの不安がよぎる。なにせ露天風呂にはいさこの学校の男子がいる。
    顔が見えないように男子たちには背中を向けているが、みんな雑渡にビクビクしている。
    すると上から会話が少し聞こえた。

    「いさ子あんた〜〜」
    「ちょ!触んないでよ!」

    あ、これ聞いていいのか・・・?お前らこんな時に黙るんじゃないよ・・・。

    「俺、夜に告白しようと思ってさ」

    その声の主をチラッと見るといさ子に視線を送っていた男子だった。
    っということは、予感は当たっていたようだ。

    「お前あんなローキック喰らったのにまだ諦めてないのか!?」
    「まだ返事もらってないし・・・。」
    「いや、あれは断られたろ。」
    「やめとけってまた更に嫌われるぞ。」
    「お前すでに無視されてたじゃん。」

    周りにいる男子はしっかり止めているが、当の本人は聞いてない。
    (うーーん)
    下手に口を出すと、バレるかもしれない。
    かと言って言う気満々のやつをこのまま野放しにするのも・・・。
    すでに腹のなかはマグマみたく熱くなっているが、理性で抑えている。

    「それに、噂ではいさ子ちゃんの婚約相手って怖い人だって聞いたぜ。」
    「え?」
    「別の学校に、滝先輩って居るんだけど。一度見たって言っててさ。
    体が大きくてめっちゃ怖い人だって聞いた事ある。」
    「え?ヤクザとか?」
    「しっ!!!」

    目線を背中に感じる。

    「とにかく辞めとけ。俺もメアド教えて貰おうとしたら、
    いさ子ちゃんの友達に怒られたし。」
    「それな、いさ子ちゃんも連絡必要な人以外は連絡交換しないらしいぞ。」
    「あと、友達から聞いたんだけど」

    出るわ出るわいさ子の話。
    雑渡は気が気でない。そこに怒りはもうないのだが、別の汗が出てくる。
    いさ子の学校での話を聞くのはなかなかないのだ。
    しかも、いさ子は思ったよりも自分の事を考えてくれてた事に嬉しく思い、突っ伏してしまう。

    「まぁ、お前の入る隙はないんだ。諦めろ。」
    「怖い人に目つけられるのやだろ?」
    「うーん。」

    やっと少し諦めたみたいなので安堵する。
    早くしないと声をかけて説教してやろうと思ってたので本当に良かったと安堵した。

    上ではきゃー!とかほんとに~とか結構煩くしていたので、
    まだかかるだろうと見越して先に風呂からでた。
    お風呂からあがって服に着替えようと荷物置き場に置いた携帯の通知が光っていた。
    開いて見るといさ子からで。
    写真が送信されたと表示されていた。
    開くとなんといさ子が身体をタオルで巻いてる自撮りの写真だった。
    次のメッセージには
    「これで我慢してください。」
    と書かれていた。
    あまりにも刺激が強かったので、手で顔を隠して座り込んでしまった。




    頭にタオルをかぶり、あまり顔を見られないように下を向いて寝ているポーズをとっていた。
    耳だけ立てればなんとなくいさ子の声が聞こえる。 
    (さっき話した男子はいないな。)
    ひとまず安心する。
    とりあえずは、このまま部屋に戻っても大丈夫だろうと思ったが、聞こえてきた言葉で緊張が走った。

    「おい!!今ぶつかったろ?!」

    あんなにうるさかった雑音がピタリと止まる。
    聞こえてくるのは機械音やその声が聞こえない遠くにいる談笑している声だ。
    今は視線が声の元に集まっているので、雑渡は顔をあげる。

    「オメーら学生か??」
    「は、はい。」

    明らかに弱そうな女の子がおどおどしながら答えた。
    男はガタイがよく、強面の顔に坊主が更に拍車をかけている。
    普通に怒鳴られるのも怖いのに、その見た目からも怖さを感じて女の子はガタガタ震えていた。
    二人の友達が庇うようにくっついているが、あまり気にしてないようだ。

    「ぶつかっておいて謝りもしないのか!」
    「ぶつかってきたのはそっちだよね?」
    「こちらからぶつかってないですよ!」

    怒鳴られた女の子は言葉が出ないみたいで、ついには泣き出してしまった。
    (うわぁ…どうしようかな…)
    雑渡が出ていった方がいいだろうが…
    (ん?まてよ?いさ子ちゃんのお義母さんって確か)

    「なんだその口の聞き方は!」
    「大人なら怒鳴らないと思いますけど?」
    スッと横から男と、女の子たちの間に入っていき、堂々と言い返した。

    (あーやっぱりー)

    いさ子のお母さんは元婦警。
    正義感も強く、柔道も教えていたと話では聞いていた。
    明らかに体格が大きい男にでも物怖じせすに割ってはいっていく姿は勇ましい。
    元々困ってる人をほっとけない性格も手伝ってるだろうが。
    すると黒髪でつり目の美人もいさ子の横について加勢した。

    「その子達がぶつかってないと言ってるけど、どうなんですか??」
    泣いてる女の子の取り巻き二人が「ぶつかったのはそっちだ!」
    「だいたいちゃんと避けようとしたのに、この子にぶつかりにきたよね?!」
    と騒いでいる。

    「って言ってますけど?謝るのはそちらでは?」

    いさ子が男を睨んだ。
    男は明らかにイライラしだしたので、手をゆっくりあげようとしていたのを雑渡は見逃さなかった。


    いさ子もその動きに気づいたようで、少し構えの動きにはいる。
    しかし、男の後ろから何かが近づいてきているのを見て構えを緩めた。
    それを見て男は怯んだと思ったのか手を上にあげる。

    「てめぇ…大人に歯向かうのか?」
    「大人なら、子供に手をあげるのはどうなんだ?」

    男は思わぬ存在に驚き動きが止まり、背後から首に腕をまわして思い切り締められた。
    ギリギリとかなりの力で締められているためから、白目になって気絶をしたのかガクンと力が抜け倒れた。

    「え?なに?誰?」
    「え?忍者?」

    その首を締めた男はタオルで目元しか見えていなかった。
    でも、いさ子は誰かわかる。

    「ざ、ざっとさ」

    (やばい)
    恥ずかしさと、バレた事に焦りを感じすぐにその場から逃げた。



    (あーやばいバレた…)
    泊まっている部屋に逃げ込んで布団を被り自分の行動を反省する。

    「いさ子ちゃんに嫌われたかなぁ…」

    嫌われたらどうしたらいいのか…
    タオルを巻いて、火傷の跡も見えないようにしたつもりだったが、なぜバレたのか…。
    すると部屋の電話が鳴り出した。
    ホテルから電話がくるなんてと思い、急いで布団から出て電話をとる。

    「あ、雑渡様でしょうか?」
    「はい、なにかありましたか?」
    「えー、フロントに雑渡様をお呼びしてるお客様が、あ」
    「雑渡さん。」

    電話を取られたらしく、その声に息を飲む。

    「とにかくフロントまで来てくださいませんか?」

    見える。
    ニコニコと仮面をかぶってるような顔で、後ろに阿修羅がいるいさ子が見える。

    「あ、はい。今行きます…。」

    思わず敬語になる雑渡。
    静かに受話器を置いてフロントまで出掛けた。


    「やぁ、偶然だねいさ子ちゃん。」
    「偶然ですって?」

    半目でじとーっと眺めてるいさ子。
    ダラダラと顔に汗をかいて横を向く雑渡。
    なんとも言えない雰囲気が二人の周りに出来ている。
    はぁとため息をついて、話し始めた。

    「着いてきてた事、怒ってませんよ。」
    「え?!ほんと?!」

    ぱぁっと明るくなる表情をして、安心して肩を下げた。

    「怒れるはずないですよね?さっき助けてくれたのに。」
    「あ、なんでわかったの?」
    「わかりますよ。雑渡さんですから。」
    「いさ子ちゃん…」

    ジーンっと感動して目尻に涙がたまる。
    コロコロと表情が変わる雑渡になんだか面白くてクスッと笑ってしまった。

    「怒られるって思ってもここまで着いてきたんですね。」

    前に食満が「あいつ異常に嫉妬深いだろ?」という言葉を思い出した。
    まだまだ心配させてしまうんだろうなぁと、少し申し訳なくも思う。

    「さっきの人は、一緒に来てた人に回収されてましたよ。怪我はありませんでした。」
    「そうか、良かった。」
    「やりすぎですよ…。でも、助かりました、ありがとうございます。」
    「あー、そんな言われるほどじゃないし。」
    「ちなみに、どこの部屋に泊まってるんですか?」
    「あぁ、〇〇〇号室だよ。」
    「ちょっと遠いですね。」
    「バレないようにしようと思って…」
    「もう~雑渡さんったら。」

    ふふふと笑い合う。

    「わかりました。ではまた。」
    「あ、うん。」

    また?明日も会おうってことかな?
    とりあえず怒られなくて良かった…。
    安堵のため息をついて、雑渡は部屋に戻っていった。



    「そろそろ消灯時間か…。」
    持ってきたしおりをパラパラと読んで久しぶりにゆっくりとした時間を過ごしている。
    (でも、どうせ来たからにはちょっと周りを見に行ってみようか?)
    尊奈門たちにお土産でも…と考えて、浴衣を着直した。
    先程の出来事も、もう落ち着いたろう。

    ガチャンとドアを空けるといさ子が立ってた。

    「は?」
    「え?」
    「え?なんでいさ子ちゃんが??夢???」
    「夢じゃないです。遊びにきました。」
    「は?!え?!」

    いさ子を急いで部屋に入れる。 

    「え?!ちょ、先生たちは?!」
    「先生達は警戒が緩んでたので、かい潜ってきました。」
    「部屋に居ないと怒られるでしょ?!」
    「仙子に頼んで誤魔化してもらいました。」


    ~その頃のいさ子の部屋
    「ねぇ仙子…それバレない?」
    「案外バレないもんよ。」
    「た、確かにこれは…枕だとはわからないわ。」
    「布団をかぶって寝てるだけに見えるもんね…」
    巧妙に枕を使って一人が寝てるような完全な膨らみが出来ていた。
    ガチャとドアが空き先生が呼び掛けた。
    「おいお前ら寝ろよ。」
    「しー!土井先生、いさ子寝てるから静かに!」
    「おっと悪かったな。お前らも早く寝ろよ?」
    と、出ていった。
    仙子に小さい拍手が送られた。



    「君の友達すごい度胸あるな…。」
    「自慢の友達です。」

    ドヤァ。と雑渡に胸を張り、浴衣に山が強調される。

    「わかった、わかった。やめて。
    変な気分になるから。」
    「別に変な気分でもいいですけどね。」
    「もぉ~なんでそんな事言うの?」
    「元はと言えば雑渡さんが着いて来なかったらこんな事をやる必要はなかったですよ?」
    「うっ…」

    痛いところを突かれて思わず黙ってしまう。
    いさ子は含み笑いをして雑渡の腰に抱きついた。
    浴衣の布越しの体温に少し心臓が跳ねてしまう。

    「ねぇ、雑渡さん。」
    「え?なに?」

    顔は見えないが、どことなく声が弾んでるような気がする。

    「修学旅行中、ずっと雑渡さんの事考えてたんですよ。」
    「え?」
    「だから、雑渡さんがついてきてくれて、本当は嬉しかったです。」
    「そうなの?」

    それは嬉しいなと小声で返事を返していさ子の頭を撫で、
    (嫌われなくてよかった・・・)と安堵もしていた。
    いさ子のツムジでさえも可愛いとすら思って撫でていると、いさ子がゆっくり
    顔を上げた、その表情は頬を赤くて何かを決心したかのように目を釣り上げていた。唇を噛んでいたが、意を決して言葉にする。

    「あの、雑渡さん・・・。」
    「ん?」
    「私が、なんで雑渡さんの部屋に来たかわかりますか?」
    「え?」

    いさ子は雑渡の浴衣の衿の部分を掴んで、自分の唇が雑渡の唇に重なるように強く引っ張った。
    突然のことでびっくりした雑渡が、すぐにいさ子の身体を押して距離をとる。

    「いさ子ちゃん、ちょっと」
    「なんですぐ離すんですか?」
    「いや、だって今修学旅行中で…」
    「私は、雑渡さんとしたいのに。」
    「いや、あの、さすがに今は」

    ムッとした顔をしたいさ子が、また再度雑渡に抱きついて、
    今度は足を雑渡の間に挟んで、スリスリと擦り付けてきた。
    お互いに浴衣で下には大事な部分しか履いてないわけで、
    いさ子の柔らかい肌が直接くっついてこられると反応してしまう。
    しかし、雑渡ははっと気づいて我慢をする。


    「いさ子ちゃん、だめだ。出来ない。」
    「え?嫌でした?」
    「いや、そうじゃなくて…ゴムがない…。」
    「あ~そういえば、そうですよね。」

    すると、懐に手を入れてなにかを探し、見つけるとそれを雑渡に渡した。

    「はい、これ。」
    「ちょ、まって、なんで持ってんの????」

    いさ子は当然のように持ってた事にびっくりした。
    しかも、箱から出てる単体のやつ。

    「えへへ、実は友達とお土産コーナーで見つけて、みんなでそれを買って分けたんです。」
    「えぇ…???」

    そんなお土産あまり嬉しくない。
    しかし、今はありがたい。

    「これで出来ますよね?」

    顔を赤らめて目はこの先の期待でトロンとした目をしている。
    その期待は、雑渡も同じだ。
    少し乱れてる浴衣を見るとごくりと唾を飲む。
    観念して、雑渡の足の間にいれてあるいさ子の太ももを下から上へ指を滑らせて浴衣をずらしていく。
    まさかここでこんな事になるとは思わなくて、イケナイ事をしてる気分になる。
    足の浴衣がずれた時にいさ子のパンツが見えた、そのパンツが雑渡が見た事ない女の子らしいレースに花柄刺繍されているパンツだ。しかも紐パン。

    「え!?ちょ、ちょっと待って!これみた事ない!!なにこのパンツ!」
    「え?」
    「こんなの履いて歩いてたの!?」
    「あ、旅行の時に友達みんなでお揃いで下着買おうって話になって買ったやつですよ。
    正確にはさっきお風呂の後でみんなで履きました。」
    「・・・それしかないの?他の下着は!?」
    「え?あるにはあるけど、日数分しかないので。」
    「いさ子ちゃんこれは・・・危ないんじゃない?」
    「大丈夫ですよ!スカートの下にちゃんとインナーパンツ履くし、雑渡さんしか見ないですし・・・。」
    「いや、そういう話ではないような・・・。」

    なんて言うか、知ってしまったからには気になって気が気でない。
    もし、もし他の奴が見てしまったらそいつを殺しかねない・・・。

    「〜頼むから他の下着に変えて欲しい。」
    「それは無理ですね。我慢してください。」
    「え〜。」

    もう仕方ない。自分の下着を貸すのも無理あるし、明日は全力でいさ子を守らなければと誓った。
    いさ子はそんな雑渡を見てクスリと笑う。
    離れてしまった雑渡の手を掴んで、パンツの紐の部分に手を乗せさせた。

    「雑渡さん、したくないです?」
    「いや、したいです。」

    正直に答えてしまうのは、男の性だろう。
    いさ子の大事な部分を守るための紐を
    「ハラっ」と解いた。


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