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    夏naaa

    ここは墓場です。
    書き捨ても普通におきます。

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    夏naaa

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    雑伊室町時代。
    これが日常であったらいいなぁと妄想小説。
    「伊作くんの塗り薬」で雑伊が見れた記念に。
    マコさんに捧げた小説。

    載せるつもりはなかったのですが、せっかく私の雑伊が生きたので、勿体無くて載せようと思いました。

    雪の跡「伊作くん」

    あ、雑渡さんの声。現実か夢の間に声が聞こえた。
    ゆっくり目を開けるといつもの天井。横には留三郎。
    肌に感じる寒い空気。

    「寒い。」

    言葉にするとシンと静まった部屋に溶けていく。
    起き上がって、雑渡さんの声が聞こえたので一応探してみる。
    まぁ、当たり前だがいない。

    (どれだけ会いたいのか。)

    自分の思ってた以上に会いたがっていることに自分で驚いた。
    思い切って布団から出ると、やはり寒い。布団から出た部分から急激に冷えて行く。
    まだ誰も起きない時間らしく足元も聞こえない。

    物音を出さないようゆっくり歩いて部屋から出てみると、雪が降り真っ白になっていて、
    朝日が昇る前の光が反射し、蒼い世界が広がっていて綺麗だ。
    その世界に足跡があった。

    (誰の足跡なのか。)

    足の長さからして、もしかしてと思い、急いで部屋に戻り押入れに入れてあるふかぐつと半纏を出して外へ出た。
    焦る気持ちを抑えつつ、履き終わるとその足跡のそばへ見に行く。

    「雑渡さん来てくれたのかな?」

    忍術学園にはまずいないであろう足の長さだ、嬉しくなって足跡の上にふかぐつでぎゅっと踏んでそろりと避けてみる。

    「やっぱり大きいなぁ。」

    自分のサイズで作ってるふかぐつより少し小さいが、それでも大きい。
    ふふっと笑い、少し足跡を辿ることにした。

    えい。わぁ。

    あまり大きい声を出さないように自分の中で楽しむようにヒョイ、ヒョイと足跡を辿る。
    踏んだ後の足跡が伊作の足跡に塗り替えられて行く。
    だんだん伊作は楽しくなって来て、スピードを速める。
    普通に歩いてる幅よりも離れてるので大変だが、今の伊作にはそれも楽しい。

    塀の所まで足跡は続いていて、そこで足跡は終わるはず。
    よっと。 最後の足跡だ。あれ?足枷が見える。

    「伊作くん」

    朝の声と同じく、優しい声色で呼ばれ顔を上げると雑渡が居た。
    嬉しくなって思わず最後の足跡から力を入れて雑渡の胸に飛び込んだ。

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