一分半より愛を食べて 相棒編「はいよォ! カルボナーラ一丁!」
「わーい! いただきます!」
過日の訪問から日をおいてまたもや先輩の家だ。
こっちと、こっち。二つのボウルのカルボナーラを味見させられて好みの方を選ぶ。
お皿に盛られたカルボナーラのてっぺんに、かぽっと卵が割られて温泉卵が乗せられる。そして念動力でガリガリとペッパーミルから粗挽き胡椒がかけられていく。
「卵焼き器も無いのにペッパーミルなんてよく持ってますね」
「由基が昔、胡椒を挽かないなんて信じらんねぇつって置いてった」
「はあ、ところでさっき卵液に入れてたおろしたやつと細長いおろし器なんですか」
「パルミジャーノチーズとチーズおろす為だけのおろし器。由基ン家から持ってきた」
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