貴方と口付けを口付けをしたい、そう思ってやまないのは今抱いているこの人がどうしようもなく愛おしく感じてしまうからなのだろうか
一度しただけの口付けは、それきり許してもらえなかった
瞼に、額に、頬に、唇のかわりに俺は口付ける
ああ、もっと、もっと口付けできたらいいのに
情交の後、重営倉から出た後、できる事はどの機体に乗るかわからない和さんの為に、点検と整備をする事しかでかなかった
寝る事も忘れて、あの人が少しでも綺麗に操縦できるように
俺は、そう願いながら
嗚呼、あの人がみえる
自分で慰めさせてしまったなんて、どうしようもない事をしてしまった
それでも、貴方と最後に会うことができて
だけれども、喜ぶ事はできなくて
あの言葉が言えないまま、困っているとあの人から口付けが
暖かい、あの人の唇が
嗚呼、出撃してしまうあの人を眺めながら、俺の意識は遠のいていった