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    もっちり

    @MocchiriSub

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    takayoshi2222

    DONE昨日書いた創作BL(前半)
    ちょっとおかしい男×日記を書かなきゃいけない強迫症の作家
    酸素が、薄い気がする。
    ここはどこだ。近所を歩いていたはずなのに。
    口が無為に開閉した。肺は苦しいままだ。
    昼に家を出て、日課の散歩をしていたのに、いつのまにこんな時間に、こんな所まで来てしまったのだろう。少ない体力は既に尽きて、焦りだけが重い足を動かす。日は既に落ちて暗く、色とりどりのよく分からない光が霞んだ視界に主張してくる。
    人が多い。騒がしい場所は苦手なのに。
    本当に嫌だ。何故自分がこんな目に遭わなければいけないのか。ああ、嫌だ、嫌だ、嫌だ。…
    目眩がして咄嗟に何かに掴まる。頭上から何か聞こえた気がする。分からない。
    視界がチカチカして、方向感覚も危うかった。その何かは布を纏っていて、その布を力の入らない手で握り締める。先ほどから冷や汗が止まらない。濡らしてしまったらどうしようか、と頭の片隅でそんなことを考える。
    腕に何かが触れる。
    「え。えー。何?誰?」
    「…ひゅ、ひっ」
    頬を叩かれて、顔を持ち上げる。奇抜な格好をした男が見下ろしていた。大日はその男にハッと目を奪われた。白く傷んだ髪をサングラスでかきあげ、無邪気にこちらを見る、その両眼。暗い煤竹色と透き通ったみ空色の、ヘテロ 5787

    ななめ

    DONEバレンタインのアキラとマサハッピーバレンタイン

    本を読む晶の向かい側で、正良はこくりこくりと居眠りをしている。こたつの温かさとカーテン越しの柔らかい光が眠気を誘うのだろう。
    時計の針が十時を指した。
    晶はこたつから出ると台所へ向かった。コーヒーメーカーをセットし、隠しておいた箱を取り出す。出来上がったコーヒーと箱を持って正良の元へ戻ると、居眠りしていたはずの正良が起きていて、まだ眠そうな目で晶を見上げた。こたつの上にはさっきまで無かった箱が置いてある。晶が台所にいる間に持ってきたのだろう。同じことを考えたらしいと知って晶の頬が緩んだ。
    「お十時にしようか。あとこれ、バレンタインだから……」
    こたつの上にコーヒーを置いてから、箱を差し出す。正良は素直にありがとうございますと受け取って、今度は自分の番とばかりにこたつの上の箱を晶へ差し出した。
    「ええと、これはバレンタインデーのチョコレートです」
    「ありがと……う?」
    受け取ろうと箱を掴んだのだが、正良が箱を掴んだ手を離してくれない。両側から箱を持つ形になった。どうしたのかといぶかしんでいると、
    「あの、これ、ドライフルーツが入っているチョコレートなんです」
    と言 602

    天野叢雲

    TRAINING興が乗ったので2話目。状況はちっとも好転しないね。今の所カプ要素ほぼ無いですが、一応は花嫁×獣憑きです。美形×平凡で年下攻めのおっさん受け。まぁ、このおっさんまだ40手前の見た目ですがね。
    魔獣の花嫁 #2「壊し屋と剣士」 魔獣が人間に恋をする。おとぎ話ならありそうな話ではある。しかしそういう話ってのは、大体が悲恋で終わるものだ。

     昔、一目惚れとは遺伝子が適正の相手を見付けたシグナルだとかそういった説を耳にした事があるが、この場合はそれの真逆に当たる。そもそも異種間では寿命が違うのだから添い遂げることが出来ない。必ずどちらかが先に死ぬし、生物として子孫を残せない。いや、ファンタジーならハーフ種として確立する場合もあるが、この異世界ではどれほどが可能なのだろうか。少なくとも男同士では無理だろう。でなければ性別が男女に分かれている意味がない。

     おそらくだがこの老衰した魔獣は、大昔に人間に恋をした。そこまでは良い。長い長い年月を経て、今生きているのはその魔獣に好かれた人間の末裔だろう。若しくは、偶然にも物凄〜く似ているだけ。当人はきっと骨すら残って無いだろう。で、問題はここからだ。魔獣の性別が雌雄どちらだったか俺は知らん。俺の男としての機能が今までなんの問題も無かったからてっきりオスだと思っていたが、まぁそれは置いておこう。兎に角コイツは男であり人間である俺に取り憑いた。そして、この魔獣が今この世界で再会を果たした想い人のそっくりさんだか末裔だかも男だった。
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