Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    soseki1_1

    @soseki1_1の進捗置き場 センシティブもある

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 92

    soseki1_1

    ☆quiet follow

    "童貞を殺す服"を着た淫魔🔮にキスする大佐🤕
    (淫魔パロ傭占)

     はらりと、白の薄布がその身を滑り、落ちていき…その中に隠されていた体躯が顕となった。
    「……どう、かな…」
     感情に揺れる青い眼差し、赤く火照る頬の下。シーツで覆われていた体躯は……肩と胸部を露出した、ニット素材の衣服を纏っていた。
     一見すれば、冷える時期に重宝されるセーターのような形だ。しかし首こそ詰めているものの、その両肩から先まで大胆に露出しており、それが防寒の類ではないのだろうと理解できる。殆ど前掛けのようになっているようだ。背にある布は臀部を包む箇所くらいなもので、後は頸当たりから垂れる飾りリボン程度だろうか。肩だけでなく、脇も背中も…尻尾の付け根すらも露出し、伸び出ている。
     そして露出は肩や背だけに留まらない。胸部は円形に繰り抜かれており、本来隠されるべき肌を顕としている。本当なら、胸の膨らみで押し上げるような穴となっているのだろう……ここまでくれば、その目的は推測できた。しかしイライは女体でなく、男体だ。加えて肉付きも薄い。そのため、穴の縁が臍の辺りにまで伸びており、淫紋がちらりと垣間見えている。
     普段の淫魔の姿とは少し異なる……人間の姿に寄った、淫美を際立たせる様相だ。
     特別に、自分のために用意したのだろうとは、その姿からも、それを隠していたことからも暗の内に理解できた。
    「こういうのが…男の人はいいんだって、たまに手伝っている酒場のお客さんから聞いて」
    「……」
    「だから、色々調べてみたんだけど…」
    「…………」
    「……変、だった…かな……やっぱり…」
     言いながら、イライは徐々に俯き、その視線を自身の膝元へと落としていく。羞恥のあまり赤く染まった耳を晒しながら、膝元で自身の両手を握り合わせる様は、いっそ後悔すら滲んでいるように見える。
     それを見逃さず目に映しながら……ナワーブはどうしたものかと僅かばかり悩んだ。長考は不安を煽るだけになるだろう。そう察した彼は、自らを覆っていたガウンを脱ぐと、隣の愛しい体躯へそうっと掛けた。露出していた箇所が分厚い布で覆われ、露出する肌の面積が途端に減る。
     予期せず暖かなそれに包まれ、イライは驚いたのか顔を今一度上げた。不安と当惑で満ちる眼差しと出会い、ナワーブは口を開く。
    「体が冷えてしまう」
    「…そ、う……だね…」
     行動の理由を述べれば、イライはその目を丸めた後、すぐに視線を逸らして俯いてしまった。耳は未だ赤く、手は互いに握り合わせて、その皮膚に爪すら立てられている。彼が恥いっていることは明白だ。大方、誘いが無駄だったとでも思っているのだろう。サイドテーブルのランプに照らされた、その全ての仕草を見逃さずに見つけながら、ナワーブは正しく予想を立てていた。
    「イライ」
     ガウンの下に手を潜り込ませ、その肩にそうっと触れる。体はぴくっと震えたものの、イライがナワーブの呼びかけを無碍にすることなど有るはずもない。眉尻を情けなく垂れさせたその顔がおずおずと擡げられるのを、ナワーブはじっと見つめていた。
     それだから、目が合うや否や。自らの歯で噛み締められ、歯形の跡が薄らと浮いたその唇に口付けることなど、実に容易いことであったのだ。
    「んっ、ン、ぅ!?…っ」
     イライは一瞬身を震わせて、その身を後ろへ引き退らせようとした。喫驚に伴う自然的な呼応だ。しかし舌を舐ってやれば、それがナワーブからの口づけだと理解したのだろう。逃げようとする体はすぐに諌められ、彼は肩を抱かれるまま口付けを甘んじた。それを褒めてやるようにぢゅっ♡と甘く吸い付き、舌先を咥内へと差し伸ばす。迎えに伸ばされた舌と絡め合いながら、時折その上顎をずり…♡と強く舐ってやる。そうすれば、喫驚のために強張っていた体が少しずつ解れて、ナワーブへくったりと身を委ねていく様を、肩を抱く手によって如実と感じ取れた。
    「ん、ん…っ♡」
     確かに欲情しているのだと……これは情けなどではないのだと解らせるように、舌を執拗に絡め、歯をも甘く立てて愛でてやる。肩を抱く手を一寸も離さないまま抱き寄せ続ける。時折唾液を注いでやれば、舌を絡めるままにぢゅぅ…♡と音を立てて飲み干していく様は、なんとも従順で愛らしい。
    「は、ぁ…♡…っ♡ぁ、…ふ…♡」
     顎が痺れたのだろうか。交わす唾液が飲み切れず、口端から溢れて伝っていく感覚を覚え、名残惜しくも唇を離せば……眼前には蕩け眼差しを晒す愛しい人の姿があった。青い瞳は陶然とナワーブを映している。その眼差しに引き寄せられるようにして、ナワーブは肩を抱いた腕でその身を後ろへと引き寄せ、その体を引き倒した。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ☺💖👏💖🙏💴💴💖😍❤❤❤🙏💒💖💖💖👏👍👍👍👍
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    soseki1_1

    DOODLEナワーブ🤕と喧嘩して家出したイライ🔮を匿うノートン🧲/現パロ大占傭占
     火種って簡単に点くんだなって思った。鼻の先にある、灰色の間からちらちら覗く赤色は綺麗で、心臓みたいだなんて見たことのないものの想像をした。ただ咥えてるだけなのに口の中に煙が溜まるのが不思議だった。吐き出してばかりいたそれを思い切って吸い込んだとき、喉が焼けるような不快感に襲われて咳き込んだ。そこからはもうてんで駄目で、ただ口内に煙を溜めておくだけで僕は咳をするようになった。向いてない。明らかに分かる事実が悔しくて、認めたくなくて、僕は咳をしながら煙草をふかし続けた。
     ひたすら歩いて歩いて歩いた先にあった見慣れたコンビニでそれは買えた。ライターだって簡単に買えた。レジの隣に置いてあった。「煙草を」と言った僕に気怠げな店員は「何番ですかぁ」と草臥れた問いかけをして、僕は、淀み無く番号を言った。彼がたった一度だけ僕の前で言った煙草の銘柄を僕は馬鹿みたいに覚えていて、彼が言わなかった番号まで調べて覚えていた。言うつもりはなかったのに、その番号が口からついて出た。悔しかった。その番号以外知ってるものなんてなくて、店員はスムーズに立ち並んでる箱達からたったひとつを取り出していて、僕は撤回する機会を失った。
    1556

    soseki1_1

    DOODLE本丸傭占奇譚
    「好きな奴が出来たんだと思う」
     言われたとき、なんのことだかさっぱり解らなかった。
    「主」
     そう続けられた言葉でようやく言葉の真意を理解できた。正しくは、広げていた雑誌を読めも見もできず何秒か握りしめ、畳んで、発言した加州清光の方を見て、数秒経ってようやく理解できた。皴のついたページは恋愛特集だった。時の政府が発行している月刊雑誌の中でも恋物語を中心に集めた一冊だ。毎月本丸の、自分の部屋に届くようにしてある雑誌を一文字則宗は横に置く。
    「まじか」
    「たぶんマジ」
     普段使わない一昔前の若者言葉がまろび出る。らしくないとは加州も解っていたろうが全く指摘されなかった。それだけの大事だった。
     この一文字則宗と加州清光が所属する本丸は、端的に言えば素晴らしく堅物なところである。質実剛健を絵に描いたような場所だ。審神者制度が樹立した最初期に設立し、今なお各任務で優秀な成績を残し続け、表彰式に呼ばれ過ぎて参列側じゃなく運営側に回ってしまうような所である。そんな本丸を運営する審神者は、本丸の有り様と同様の人間であった。則宗からすれば朴訥すぎるきらいさえあった。どこぞの国の軍人で、前線を経験しており、かつては大佐と呼ばれる地位にあったらしい。ここまでは本丸の誰もが知っている経歴だ。しかし則宗はもう少し込み入った事情まで知っていた。元監査官の特権だ。最前線を行く審神者の手に渡ると決まったとき、興味を持ってちょっと調べておいた。男には、前線にいたとき作戦の執行に問題があったと難癖をつけられ、結果部下三名を処刑された経歴があった。作戦外で、戦場外で部下を無駄死にさせた経験は男の精神を大層苛み、一時は、というより審神者の招集があるまでは病院に詰めていたらしい。樹立期における軍人経験のある審神者の登用は必死なもので、特に男は指揮力と前線経験のある経歴も申し分なかった。審神者当人は戦場に赴かず、前線に出るのも人間より幾倍も頑丈な刀剣男士だからと何度も説得されて首を縦に振ったらしい。だから審神者になったばかりの頃、刀装なしで初期刀を出陣させる指令にはたいへん反抗的な姿勢を見せたとか。政府に対する三日三晩に渡る必死の抗議と独自に作成したマニュアルにより、この出陣命令は見直され、今は初手の出陣で初期刀が重傷で帰城するようなことは少なくなったのだとか。そしてそういった改善が何件かあり、今では政府
    1292

    recommended works