チョコレートケーキと肉じゃが ゾロが、ケーキを抱えて帰ってきた。
しかもホールで。
「今日ってなんかの記念日だっけ」
「・・・いらねェっつったのに」
とある島に上陸中の麦わらの一味。
在庫整理のために居残りをしていたサンジ以外は、皆島に降り立っていた。
ゾロもチョッパーに手を引かれて行ったはずだ。それが何故、こんな事態になっているのか。
「チョッパーがいつの間にかどっか行きやがって、探してやってたらガキが」
要するに、またいつもの迷子になってさまよっていたら、泣いている子どもを見かけたのだと言う。辺りを見回しても親らしき人物もいない。
『どうした』
『ふ、風船が・・・!』
子どもが指差す方を見ると、確かに、木の枝に赤い風船が引っ掛かっていた。ゾロの頭より少し高い位置だ。
1723