気のせい気のせい!ある日の昼下がり。
探偵事務所の電話が鳴ることはなく、明日提出である宿題もきちんと終わらせた。故に、今はぐうたらタイム。
お世辞にも広いとは言えない、小さく狭い事務所に設置されたソファに腰掛けながらSF本を読みふけるこの時間は至福の時間と言っても過言ではない。小さな机に置かれたお菓子をつまみながら鼻歌交じりで本を読み進めていく。机の向かい側ではUSAピョンが妖怪パッドをいじっている姿が見えて、彼もまたのんびり時間を過ごしていることがわかった。
今読んでいるSF本は私の1番のお気に入りの本で、何度も読み返しているものだ。この次に読む本もいつも大抵同じ本、ちょうどその本がUSAピョンの後ろの棚にあるのが見え、取ってくれと頼むことにした。
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