🌾🐰へのお題は『いい加減思い知れば良いのに』です。
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ミーはイナホの相棒で、一番最初の友達で、イナホの中での一番。この座は誰にも渡せない。誰にも渡したくない。…イナホも、いい加減思い知れば良いのに。ミーに気に入られてしまったユーは、もう何処にも逃げられないということを、その身で思い知れば良い。
貴方は🌾🐰で『別れてください』をお題にして140文字SSを書いてください。
⚠140字以上/擬🐰/イナウサ付き合ってる前提
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「別れて欲しいダニ。」
彼はそんな事を言いながら、小さな箱に入った指輪を私の方へと差し出している。
今日は何時ものように探偵の仕事を終え、2人で夕食をお気に入りのレストランで食事をする。ただ何時もの日常を繰り返していただけ、の筈だった。
突拍子のない発言。唐突の出来事で、状況が全く把握出来ない。
「別れる」という言葉に対する不安、目の前にある指輪に対する緊張が入り交じった不格好な笑みを浮かべて「何それ、」と、必死に絞り出した一言を彼に投げ掛ける。
「……恋人の関係はもう終わりダニ。ミーと結婚して欲しい、ってことダニ。……イナホ、ミーはテメーを愛してるって言ってるんダニ!!」
羞恥で耳元まで紅色に染める彼は何時ものように怒った素振り。私はと言うと、その発言に呆気を取られて言葉を失ってしまっている。ただ分かるのは、顔が熱を帯び始めているという事と、この想いが篭った告白を、断る術は私には無いという事だけ。
悲しい訳でもないのに涙が滲む、震えてしまう手で彼の手に触れると、
「勿論、これからだってずっと一緒なんだから!」
と、笑顔で指輪を受け取った。
🐰🌾へのお題は『ぼくたちが恋をする理由』です。
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ロケットを作るためにビジネスパートナーとなる。離れ離れになりたくないから、探偵事務所を開く。独りぼっちは嫌だから、常に一緒に過ごす。毎日一緒にいて、時々…否、ほぼ毎日、喧嘩を繰り返す。ただそれだけの事、だけどこれが、ミー達が恋をする理由。
ケーウィスへのお題は『きっと幸せだったんでしょう』です。
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「あの頃は楽しかったね、」
ベッドの中で貴方は言う。もうあと幾許も無い命。その小さな命の蝋燭は、吐息ひとつで消えてしまいそうなのに。それなのに、その最後のひと握りの命を私へと使う貴方の優しさは、昔から変わらない。ぽつりぽつりと呟かれるあの夏の思い出、眠る様に閉じた双眸はもう開かれる事は無い。…貴方の人生は、きっと幸せだったんでしょう、私は決して、忘れはしません。
👻🌟へのお題は『泣きたいくせに、意地っ張り』です。
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大嫌いだと言われた。そんな事有り得ないのに。俺さ、ウィスパーが嘘をついてる事って顔を見るだけで分かるんだよね。ほら、俺にそんな事言っちゃって後悔してる。泣きたいくせに、意地っ張りな執事。俺はウィスパーの事を引き寄せて、乱暴に頭を撫でてやった。