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    時刻音

    @tokine_

    月のまとめと
    ジャンルと内容と私の恥ずかしさ具合によりこっちにぽいぽい

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    rabimomo

    DOODLE月鯉全年齢小ネタ
    シブに投げるほどではないのでポイっとな
    ギャグとか軽いノリを書くのが下手すぎでしたね…

    概要はこんな感じ

    ・ゆるふわ樺太道中(往路)
    ・月島一人称でひたすら会話シーンなのでだいぶ疲れる構成
    ・付き合っていない月鯉
    ・付き合ってないし全年齢だけど発言がいちいち怪しい
    ・杉元が気の毒過ぎた
    ・常識人…?第七師団の良心…???
    ・あな救しなさそうな軍曹
    付き合ってない月鯉「月島軍曹って面食いだよね」

     唐突に投げられた言葉に、無意識のうちに眉間に力が入った。顔を上げれば、この旅路で見慣れた傷のある男の顔がある。
    「――藪から棒になんだ。そもそも俺は面食いではないぞ」
     一体この男は何を言い出すというのか。別に俺は、懇意にする相手の美醜にこだわった覚えはない。――確かに、ちよは愛らしい女性だったが、見た目の良さで彼女に惹かれたわけでは断じてない。
    「そぉお? じゃあ、鯉登少尉のどこがいいの? あのボンボン、顔くらいしかいいとこないと思うけど?」
    「ハァ?」
     杉元の口から飛び出したとんでもない一言に、俺は目を見開いた。
     俺と。鯉登少尉が。そういう関係に見えるとでも言うのか? 見える訳はないだろう? ……見えるのか? まさかそんなはずはないだろう?
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    Kon_sch5

    DOODLE宵待草、鳥がよぶまで 6のちょっと続き
    宵待草、鳥がよぶまで 6のちょっと続き 駅前のコンコースでは、今日も若者が歌っていた。今日の歌手は二十代前半くらいにみえる青年で、槇原敬之をカヴァーしている。派手にピッチがずれているのにやたらと笑顔をふりまいて、自分で手拍子までしているので(ギターの弾き語りではなくCD音源を流していた)、鯉登は思わず顔をしかめてしまう。いつもならばこんなこと、気にも留めずに通り過ぎるというのに。それどころか、以前の鯉登なら、調子外れな歌声にある種の微笑ましさすら覚えながら聴くことができた。例えばたいしてぱっとしない歌であっても、自分のおくる風変わりな——前世の部下と「友人兼恋人」をやっているという——日々の、面白可笑しいテーマソングのように聴くことができた。それが今はどうだ。力任せにはりあげるばかりの高音のオンパレード(極めつきに最後の「い」の長い伸ばし音といったら!)に、鯉登は閉口を通り越して憎悪さえおぼえながら、できるだけ大股で広場を通り過ぎた。これ見よがしに目の前でヘッドフォンを取り出してつけ、オリジナル曲を聴いてやりたいような、意地の悪い気分だった。
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