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    めりゃいあ

    @meryaia

    主にラフや差分を上げてます
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    めりゃいあ

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    KAIKOとAKAITOがただお昼を一緒に食べる話。
    アカカイ(コ)?
    普段文章書かない人が書いたので、色々と拙い出来です。それでも大丈夫な人のみどうぞ。

    ##KAITO亜種

    一緒にお昼を食べる話昼下がりのランチ時。
    お馴染みのファミレス、日当たりの良い窓側の席で、私たちは食事を取ろうとしていた。
    「カイコは何にする?」
    目の前に座る赤髪の男性は、そう言って私に微笑んだ。
    「うーん……どうしよう?お兄ちゃんが先に決めて」
    見ていたメニュー表を手渡す。
    そっかと呟いて、私の兄、アカイトはメニュー表に目を落とした。
    嘘だった。本当は何を頼むか、ずっと前から決めていた。ただ、私の決意が固まっていないだけ。まだ……ほんの少し、迷っている。
    メニュー表を前に、真剣に悩む兄の顔を盗み見る。
    パッと顔をあげたアカイトと、目が合った。
    少し驚いたように、パチクリと瞬きする。
    太陽みたいな、暖かな赤色の瞳。
    ――ずっと見つめていたいって思った。
    「オレはカレーにするよ、カイコはどうする?」
    アカイトの声でハッと我に返る。
    今日こそは、あれを頼んでみよう。
    渡されたメニュー表を片しながら、いたずらっぽく笑った。
    「私も、何にするか決めたよ」
    店員さんを呼び止める。
    「すみません〜、激辛カレーを2つ、お願いします!」
    「え、はぁ」
    アカイトは驚いたように私を見た。
    そうしている間にも、店員さんは「かしこまりました」とオーダーを受け、奥に消えていった。
    「カイコ、いいのか?辛いぞ?辛いの苦手だろ?」
    アカイトは心配そうにこちらを見る。
    「うん、いいの。1度食べて見たかったんだ〜」
    一緒に。大好きな人が好きなものを、私も共有したいって思った。毎回、食事を共にする度に思っていた。
    私はAKAIKOじゃない。ただのKAIKOだから、辛いものは苦手。
    それでも、一緒に食べたかった。
    「お待たせしました」と、注文したカレーが運ばれてきた。普通のカレーよりもだいぶ赤い。
    パクリと、1口食べてみる。
    「〜ッ!か、辛ッ……!」
    「あぁ……ほらっ!水飲め!」
    差し出された水をごくごくと飲む。
    「〜ッ……ぷはぁッ!」
    思っていたよりも、ずっと辛くてびっくりした。
    本当は、美味しいねって言いたかった、言い合いたかっただけなのに。美味しさも、辛さも、分かち合えないのが悲しいと思った。
    「ほら……だから辛いって言ったのに」
    「だって……お兄ちゃんの好きなもの、一緒に食べたかったの」
    迷惑、だったかな。心配かけてしまったかな。
    じっと目の前の食べかけのカレーを見つめる。
    そのまま顔を上げられないでいると、クスクスと笑い声が聞こえた。
    「そんなことなら、言ってくれれば1口やったのに……代わりに食べてやろうか?」
    食べかけを……?それって関節キス――。
    「だ、大丈夫だからッ!全部食べるもん!」
    慌ててかき込むようにカレーを食べる。
    そんな私の様子を、アカイトはニヤニヤと見つめていた。
    相変わらず、このカレーは私には辛すぎるけど、先程までの暗い気持ちは消えていた。
    たまには、こんな食事もいいよね。
    誰ともなしに目が合った。
    2人で顔を見合わせて笑う。穏やかな午後だった。
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