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    パル@文字書き

    twst オクタ イデア/明日方舟 アレーン/FGO 天草四郎 でだいたいやられてる文字書きです。ポイピクは進捗公開用。完成品はpixivかべったーへ。アイコンはとうふ先生(@aidaamatou)からいただきました🙏

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    パル@文字書き

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    年越しアレ博(♀️)の進捗。
    ドクターはだいたい仕事をしている。

    年越しアレ博大晦日。
    龍門に停留していたロドスからは、人が出払っていた。
    艦内に残っているのは、ニェンいわく引きこもりのシーや、人混みが嫌だと公言してるキララ、いつもと変わらず仕事をしているケルシー、そして仕事が終わっていない私と、秘書のアレーンくらいなものだった。

    アレーンには、私に付き合わなくていいよ、と何度か伝えているのだけど、その度に用事なんかないからいいよ、と返されて、結局は仕事を手伝わせてしまっている。

    開けていた窓から、爆竹や活気溢れる人の声など、いつもより賑やかな音が絶え間なく聞こえる。
    ……楽しそうだ。
    今年最後の日くらいは、露店を見て回って、夜には大量に上がる花火を見て……と外の空気を感じながら過ごしたかった。
    それに、アレーンにも申し訳ない。

    なのになぜ、私の目の前には書類が並んでいるんだろう。
    ……まぁ、私が終わらせることができなかったからなんだけど。

    「……はぁ。」
    「センセー、また溜め息ついてる。」
    「……アレーン、やっぱり悪いから、もう手伝いは大丈夫だよ。」
    「まだそんなこと気にしてるの」

    ファイルの整理を終えたアレーンが隣に座った。
    ふわり、と独特な香りが鼻を掠める。

    「僕はしたくてしてるんだよ。外でやってる騒ぎにそこまで興味ないし。それに、2人でやった方が早いでしょ。」

    天使か。いや、サンクタだった。

    「……ありがとう……」

    少し泣きそうになって思わず顔を覆う。

    「……1人で行ったって、つまらないからね。」

    感動と、早く終わらせなければという決意でいっぱいだった私には、そのアレーンの呟きは聞こえていなかった。
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