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    mrnsrkn570

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    mrnsrkn570

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    壊胎現未❌
    ちょっと文章下手です。勢いで書いた。
    #海洋生物たちが行く壊胎

    あなたの産まれる前のお話「お母さん、眠れないからなんかお話して?」
    そう言った子供はキュッと母親のパジャマの裾を掴む。スマホを見ていた母親はすぐに視線を我が子の方へと向けると、
    「いいよ。それじゃあ寝る部屋に行こうね。」
    そう言い微笑んだ。
    「うん」
    2人は寝室へと向かう。子供がベッドに入ると母親はその傍らに座り、
    「それじゃあ、2人のヒーローの話をしようかな」
    という。
    「ヒーロー?」
    子供は興味を持ったようでどんな話?という目を向ける。あなたの考えてるヒーローのお話とは違うかもしれないけど。と前置きをして彼女は話し始める。
    「あるところに大きさは人間に似てるんだけど蛇の頭としっぽを持つ怪物がいて、人間が研究したものを自分たちのものにしちゃおうって人間たちを襲ったの。研究所は海の上にあったんだけどそのせいで人間たちは逃げられずに多くが死んじゃったの。生き残った人もいるんだけど少なかったんだ。でもね、そこには2人の人間が研究の実験体として連れてこられててね。」
    「じっけん…たい…?」
    「そう。例えば今まで死ぬしかないって思われてる病気にかかっちゃった人がいて、ある研究所でその病気を治せるかもしれない薬が完成したらその薬をその人に飲ませてほんとうに効くかどうか確かめるんだけどその病気にかかった人みたいに今までやったことないことをされる人の事だよ」
    「へ〜」
    「その2人の人が変身してヒーローみたいに戦ってくれたんだよ」
    「変身!?どんな変身したの?」
    「変身」その言葉を聞いた途端、子供は少し起き上がる。しかし母親の手によって再び布団に寝かされる。
    「そうね。一回目の変身は青と銀色の装甲、えっと、、戦うための格好になって怪物たちを倒したの」
    「それでそれで…???」
    「それでね、そのあとは大きな怪物が出てきたんだけど…」
    「うんうん」
    「今度はさっき変身した人とは別の人が変身して…」
    「今度は何色になったの?!」
    「その人は黒と金色の装甲になったんだよ」
    「すごいかっこいい、!怪物には勝ったんでしょ!!」
    キラキラと目を輝かせながら聞いてくる。
    「ううん。残念だけど負けちゃったの。」
    「え〜なんでなんで??ヒーローだったら勝てるでしょ」
    「人生はそう上手くは行かないの」
    「変身したヒーローは負けちゃうんだけどそこにいた生きてた人たちをもう1人のヒーローが逃がしたの。変身したヒーローが戦ってる間に外に助けを求めてね。すごいと思うの。だって変身したヒーローを置いていってしまうことになるんだよ。それまで一緒に戦ってて相方が負けちゃうってわかってるから自分も戦いたかったと思う。でも、その場に残らないで、生きてる人を助けてくれたんだよ。」
    そのおかげであなたが生まれたのよ。そう言おうとしてふと我が子の方を見るとすやすやと寝息を立てて眠っていた。

    「あ、寝ちゃった。退屈だったかな?あなたの思い描いてるヒーローの話とはきっと違ったよね。でもね、私にとってはいつまでも、ずっと彼らが1番のヒーローなんだよ。」
    そう言いながら寝ている子供の髪の毛を撫でる。
    「ありがとう。国立さん。針間さん。あなたたちのおかげで私たちは生きている。幸せになれた。」
    「針間さん。また、お墓参り行くね。国立さんと明緋と一緒に。国立さんが描いてくれた絵も見せたいな。」
    と言いながら彼女は自分のスマホのロック画面を眺める。
    そこには…

    綺麗な緋が差し色として描かれた、彼女と明緋がモデルの絵があった。


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