Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    Eugk_k

    @Eugk_k

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 30

    Eugk_k

    ☆quiet follow

    あとりがシリンさんに好き好き!しているだけのやまなしおちなしいみなしな文。
    書いててこれはあとりの片想い期のやつかな…ってなったから多分そう。

    ##小説

    Tap to full screen (size:618x1132).Repost is prohibited
    👏🙏❤💞💞👍😍💜
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    かほる(輝海)

    DONEシティーハンター
    冴羽獠×槇村香
    原作レベルでも原作以上でも。

    例のマフラーについての捏造話。
    『……これ、お前にやるよ』
     遡ること数週間前、あたしはリビングで突然、獠に紙袋を押し付けられた。中を覗くと、黄色いマフラーが入っていた。これってまさか、獠からのプレゼント……? でも、その日はあたしの誕生日でもなければ、クリスマスでもなかった。
    『どうしたの、これ……』
    『キャバレーの福引で当たったんだ。どうせ俺は使わねぇしな。気に入らないなら捨ててくれ』
     獠はそう言い残して、リビングを出ていった。

     あたしのために選んでくれたわけでもなく、邪魔なものを押し付けられただけ。ほんの数十秒前までは、喜びで満ちていたあたしの心が、急激に冷えていった。それでも、獠がくれたものだし、捨てるのも忍びなく……。なんだかんだ言って、獠があたしへ初めてくれたプレゼントでもあったし、あたしはそのマフラーを大切に使うことにした。

     しばらくして、あたしはそのマフラーを身に着け、キャバレーへツケを払いに行った。ママへ直接マフラーのお礼を伝えたら、怪訝な顔をされた。
    『そんな福引、うちの店ではやってないわよ。よその店の間違いじゃない……?』
     いや、聞き間違いは無いはずで、獠は確かにここの店だと言ってい 1560

    かほる(輝海)

    DONEシティーハンター
    冴羽獠×槇村香
    原作終了後だけど、関係性はプラトニックでも一線超えてても、どちらでも可。

    香ちゃんが編むマフラーにソワソワする裏世界ナンバーワンの男😂
    ある日、散歩から帰ってくると、香がリビングで編み物をしていた。平面で長方形の形をしたそれは、マフラーに見えた。

     香は、手芸が得意だ。俺を模したマスコットやストレス解消用の人形なんかも作っている。服やズボンに穴が開いたとしても、縫って修理をしては使い続けている。そういや槇村も、穴の開いた靴下を繕って履いていたっけな……。いくら俺が「貧乏くさいから止めろ」と言っても、「直せばまだ履ける」と、頑なに言って聞かなかった。兄妹揃って、ものを大切に使うと言うことは、身に染み付いているらしい。

     そんな香のことだから、別にマフラーを編んでいても驚くことはないのだが、問題はその色とサイズだ。太めの毛糸でザクザクと編まれたマフラーは、やや幅が広い。しかも、色が鶯色と来たもんだ。……これ、どう見ても男物のマフラーだろ。
     だが、残念なことに俺はマフラーを使わない。首の辺りがチクチクするから嫌いなんだ。一体お前は、誰にマフラーを編んでいるんだ……?
    「あ。おかえり」
     香が手元から顔を上げて、俺に声をかけた。今、俺に気づいたわけでもねぇのに、わざとらしく言うところが何とも腹立たしい。
    「……おぅ」
      2343

    k_kuraya

    DONEベレトの眷属にならなかったディミレトの幸せについて考えた、二人の約束についてのお話です。転生を含みます。【約束の果てに 1−2/2】

     肌を刺すような冷気に意識を呼び起こされ、ディミトリは酷く重い瞼をとろとろと持ち上げた。次の節に跨がる夜更けのことである。まだ夢心地であるような、霞がかる天井を暫く見上げ、はたはたと音がする方へと目を向ける。はたはたと、青いカーテンが靡いている。窓が――開いている。そこから満点の星空が見え――しかし綿雪が降る不思議な夜だった。窓から入り込んだ雪が床に白く積もっていた。
     いつからそうしていたのだろう。開け放たれた窓の前に佇むベレトは静かに夜空を見上げている。
     雪明かりに照らされて滑らかな輪郭は陶磁器のように白く、髪の一筋一筋が、エメラルドの瞳がまるで星を孕んだようにキラキラと煌めいている。いつもは黒揃えの衣装を好んで身に着けているが、今夜は雪のような白衣である。群青の裏打ちと金色の刺繍が施された外套は、ディミトリが誂えさせたものだった。
     白衣の衣装はニルヴァーナで陣頭指揮を執っていた頃の――大司教として大聖堂に佇んでいた頃の姿を思い起こさせる。ディミトリは彼が時折見せる神秘的な美しさにたびたび目を奪われることがあった。聖書やステンドグラスに描かれた神 6061

    zo_ka_

    REHABILI大いなる厄災との戦いで石になったはずのネロが、フォル学世界のネロの中に魂だけ飛んでしまう話1俺は確かに見た。厄災を押し返して世界を守った瞬間を。多分そう。多分そうなんだ。
     だけど俺は全て遠かった。
     ああ。多分、石になるんだ。
    『ネロ!』
    『石になんてさせない』
     ぼんやり聞こえてくる声。クロエと、後は、ああ……。
    『しっかりしろ、ネロ!』
     ブラッド。
    『スイスピシーボ・ヴォイティンゴーク』
    『アドノポテンスム!』
     はは、元気でな、ブラッド。早く自由になれると良いな。囚人って身分からも、俺からも。
    『ネロ……‼‼』
    「……」

    「なあ、ブラッド」
    「何だよネロ」
    「今日の晩飯失敗したかもしんねぇ」
    「は? お前が?」
    「なんか今日調子がおかしくてよ。うまく言えねぇんだけど、感覚が鈍いような……」
    「風邪か?」
    「うーん」
     おかしい。俺は夢でも見てるんだろうか。ラフすぎる服を来たブラッドがいる。それに、若い。俺の知ってるブラッドより見た目が若い。傷だって少ない。
     何より俺の声がする。喋ってなんてないのになんでだ?
    「ちょっと味見させてくれよ」
    「ああ、頼む」
     体の感覚はない。ただ見ているだけだ。
     若いブラッドが目の前の見たことのないキッチンで、見たことのない料理を 2283

    2jsusk

    DONE🔥誕おめでとうございます〜!
    こんな良き日に頒布開始することになっております「表」につけた無配のコピー本です。ページ数の関係で中身ぎゅぎゅっと詰め込んだわかりにくい仕様になってますが、大正軸の人間🔥×ぽんじろのゆるゆる話になります。大正ってお誕生日にお祝いしないところからも矛盾が矛盾を呼んでます。
     ここしばらく見かけなかった大好きな後ろ姿を見つけてぴこんと耳が動く。すぅっと大きく息を吸って、その後ろ姿に声をかけた。
    「煉獄さーん!」
    「む、ポン治郎か!」
     声に反応して振り向いてくれた煉獄さんに全速力で駆け寄って、その胸に飛び込む。突進と変わらない勢いだったはずなのに、難なく受け止めた煉獄さんがぎゅっと抱き締めてくれた。
    「久しぶりだな! 元気だったか?」
    「はいっ! 煉獄さんもお元気そうで何よりです!」
     にっこり笑った煉獄さんに同じように笑顔で返すと、ぎゅむぎゅむと煉獄さんの柔らかな胸に顔を擦り付けて自分の匂いを移す。長期任務とやらでしばらく離れていたせいで、あれだけつけた俺の匂いはすっかりなくなってしまっていた。
    「わはは! ポン治郎は甘えただな!」
     くすぐったそうに笑う煉獄さんは俺のことをちっともわかっていない。けれどそれでも良かった。人間の煉獄さんは獣人である俺と番ってくれることはないだろうし、変に気持ちがばれてこうして匂いをつけることすらできなくなる方がきっとつらい。顔を上げて、今度は煉獄さんの首へと手を伸ばして逞しいそこをぎゅっと抱き締める。むわっと香る汗と煉獄 5759