Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    ImmortalWindil

    @ImmortalWindil

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 108

    ImmortalWindil

    ☆quiet follow

    スポーツの日のTLに触発されて描いた、ヒュとラーとエイの現パロ。絵本調。
    仲の悪いラーとエイを描書いたのは初めてじゃないかな。

    当該スポーツをやったことがないので描写ははほぼありません。
    タイトルはどうしても思いつかなかったので仮のものです。

    #ラーハルト
    rahalto.
    #ヒュンケル
    hewlett-packard
    #エイミ
    amy
    #現パロ
    parodyingTheReality
    #エイミ(風の賢者)

    テニスの不死身様(仮) テニス部所属のヒュンケルくんは、男子ダブルスのときは同級生のラーハルトくんと組み、男女混合ダブルスのときは、後輩のエイミちゃんとペアを組みます。
     ラーハルトくんとエイミちゃんは、とてもすぐれた選手ですが、何故かとっても仲が悪く、よく「自分の方がヒュンケルのペアにふさわしい」と喧嘩をしております。
     しかしヒュンケルくんは、そんな二人を見て「とっても仲が良いんだな」と思っておりました。

    ◇◇◇

     今日は男女混合ダブルスの試合の当日です。
     ヒュンケルくんはいつも通り早めに家を出て会場へ向かいます。
     横断歩道で立ち止まり、信号が青になるのを待っていると、一匹の猫がヒュンケルくんの横を通り、道路へ飛び出して行きました。
     次の瞬間、右手から一台のトラックが猛スピードでやってきました!
     びっくりした猫はその場で立ち止まってしまいました。
    「危ない!」
     思わず飛び出したヒュンケルくん。猫を抱き抱えると、そのままトラックに轢かれてしまいました。

    ◇◇◇

     ここは試合会場。
     選手の受付終了時間が迫っていますが、ヒュンケルくんが現れません。
     一緒に試合に出る予定のエイミちゃんは勿論、応援に来ているラーハルトくんもとても心配しています。
     顧問のアバン先生が自宅に電話をしようとしたちょうどその時…
    「すまない」
     上半身の服を失いHPが1になったヒュンケルくんが、猫を抱えて現れました。
    「ヒュンケル!?」
    「大丈夫なのか!?」
    「一体何があったんですか!?」
     その場が騒然となりました。
    「アバン先生、遅れてしまってすみません。この猫をお願いします」

    「エイミすまない。オレはもう戦えない」
    「でしょうね!そんなことは気にしなくていいから、すぐに手当を…!」
    「エイミそれよりも聞いて欲しいことがある。ラーハルトもだ」
    「こんな時に一体なんだ?」
    「ラーハルト、オレの代わりにエイミとペアを組んで試合に出てはもらえぬか?」
    「は!?」
     二人はびっくり仰天!
     スポーツのペアとは、いきなり組んでうまく立ち回れるものではありません。
     しかもラーハルトくんとエイミちゃんは、とても仲が悪いことで有名です。
    「なんでオレがコイツと組まないとならないんだ!」
    「なんで私がコイツと組まないとならないのよ!」
    「頼む…お前たちにしか頼めないことだ…」
     瞳を潤ませ、ヒュンケルくんは懇願します。
     ヒュンケルくんには弱い二人は、「分かった!」「任せておいて!」とサムズアップで承諾すると、ヒュンケルくんは笑顔でサムズアップで答え、救護室に運ばれてゆきました。

    ◇◇◇

     試合が始まるとすぐに、このペアは失敗だったと誰もが思いました。
     無理もありません。今日初めて組む上に、お互いのことが大嫌いな二人です。
     どちらも相手が自分の思い通りに動かないので、とてもイライラしっぱなしです。
    「今すぐ棄権して帰りたい」
     そんなことを思い始めた矢先のこと…
    「ラーハルトォォォ!エイミィィィ!がんばれェェェ!!!」
     聞き覚えのある声が二人の耳に届きました。
     観客席を見ると、手当を受けたヒュンケルくんが、マネージャーに支えられて熱心に応援しておりました。

    「そうだ!この試合は本来ヒュンケルが出るはずだったものだ!負けるわけには行かない!」
     ラーハルトくんもエイミちゃんも口には出しませんでしたが、同じことを考えました。
     そして深呼吸をして、お互いの動きを振り返りました。
    「コイツは普段ヒュンケルと組んでいる…それでいて、この性格…ということは…次はこう動くはず…!」
     お互い二人の動きを予測しあうと、絶妙なコンビネーションを発揮し、ついには逆転したのでした!

    ◇◇◇

     ラーハルトくんとエイミちゃんのペアは、その後も全ての試合に勝ち進み、なんと優勝したのでした!

     ヒュンケルくんはとても感動して、二人にこう言いました。
    「君たちすごいな。いきなり組んだのに、こんなに強いなんて…。オレとではなく、君たち二人で組んだら良いんじゃないか?」
     それを聞いた二人は、ぴったり揃った息でこう言いました。
    「冗談じゃない!!!!」



    おしまい
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖🙏😂😭👏❤💘💯😂😂👍👍👍❤😂💘💕💜😂🎾📣👍💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works