嘘ドロもうこの世界で生きるのがつらくてやっと死ねると思ったのに敵が自分の心臓になり生き続けて戦い続けて、そんな世界が少し楽しくなってきて、やっと太陽を見る事ができたけど太陽に弱い仮の心臓はそのまま砂となって消えて、ロくんもそのまま倒れて、2人が取り戻した世界に2人は居ないんだよ。
朝日が登ってきた。
「見てみろよ、太陽だぞ。ほら、本でしか見たことない、本物の…」
「ロくん、」
「なあ、俺も死んじまうしさ、お前実体化してくれよ。影でもいい。死ぬ時、は、好きなやつの、腕の中で、」
「うん、痛いの、我慢できる?」
「する、から。なぁ、消えちまう前に」
「うん、うん…」
「おいで、ロくん。」
「っは、はぁっ、あ、ど…ク…」
「見てごらん。君がとりもどした太陽だよ。ああ、あれが空の色か。綺麗だねぇ、私も初めて見たよ」
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