『私自身』という怪物うっすらと目を開ける。そしてパチンともう一度目を開けた後胴体を立ち上げる。周りを一周確認したが周囲は霧が立ちこんでいてよく見えない。
「ここは、どこ…?」
「おはよう。」
「え、…??」
黒い影が私の後ろに立っていた。その影が発する言葉には優しくも温かみのある聞き馴染みのある声が私の耳元に響いた。いや、そうじゃない。だって本当に"聞き馴染み"のある声…自分の声がしたのだ。
「貴方は誰…??」
声の主に自分は不思議がって質問した。するとその主は
「それはもちろん、私。貴方自身だよ。」
と返事した。だけどその返しに私は「なんで私が…」と目を丸くしながら震えるしかなかった。でももう一人の自分はそんな私を見て「自分が守る約束を果たすためだよ。」と答えてくれた。
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