世話ない後輩(仮)誰も五条悟をとめることは出来ない
【世話ない後輩(仮)】
「もし僕が道を外れたら、歌姫になら、」
「あんた、自分と同じような思いを私にさせる気?」
「…ごめん」
「大体、私が変わらない保証もないでしょ」
「歌姫なら、大丈夫でしょ」
「ならアンタも、大丈夫でしょ」
「年取ると屁理屈も上手くなるの?」
「うっせー」
こいつなりに、色々考えることもあるのだろう
変わらない保証なんて、どこにもないし
強い分、いろんなものも見てきているだろうし
「仮に何かあったとして、私が変わらないとしたら、だけど」
「うん」
「そうなる前にとめるから、いらん心配すんな」
「うん」
「それでもどうにもならなかったら
先輩として、あんたの前に立つから
私を倒していけ」
「何その子弟関係みたいな台詞」
歌姫らしい言葉に思わず笑う
この人が側にいたら、きっと大丈夫
「じゃあ、しっかり側で見張っててね、先輩」
ニヤリと笑って、距離を詰めた
「自分から見張られに来てんじゃ世話ねーわ」